アイモバ日記〜北陸遠征編〜
3月10日 雪

未だ残寒厳しい季節ですが、日本屈指の豪雪地帯を持つ北陸3県の攻略に行ってまいりました。
目的は勿論!金沢にあります日本三名園の一つ、兼六園で雪歩とデートすることです。
また北陸はJRで大半を押さえることができ、特に金沢は面積の割にエリア数が多いため、さながら首都圏/関西圏からほど良い距離にあるボーナスステージ。
雪でダイヤが乱れがちであることを除けば、かなり割のいい地域であると言えます。

今回使用したのは北陸フリーきっぷ。
首都圏から金沢まで往復新幹線/特急指定席で移動でき、フリーエリア区間の特急自由席には乗り放題。しかも何と連続する4日間有効。
これでお値段は2万円少々と、通常料金で考えたら行って帰ってくるだけでも元が取れるレベル。
難点は関東からの往復に上越新幹線しか使えないこと。福井から帰る場合、当然ながら米原経由の東海道新幹線の方が圧倒的に早いです。こっちはただでさえ品川で乗り換えるというのに・・・。

6:40 東京発
上述の通り本来なら指定席に乗れるのだが、直前まで北陸行きを迷っていたためスキー客で指定席は壊滅。仕方なく自由席争奪戦に参加となった。
東京駅はスキー板やらスノボを持った客でごった返し阿鼻叫喚。どいつもこいつも無駄に荷物が大きくて邪魔。頼むから事前に宅急便で送るぐらいの手間はかけてくれ。
しかし、かなり早朝の新幹線というアドバンテージもあって自由席は確保。
上野駅から自由席車両に乗ろうなどと考えている連中は修験者か何かだろうか。東京からじゃないと座るのは無理だろ・・・。

7:51 越後湯沢着
沼田/水上、湯沢/奥只見エリア制覇。これでグンマは尾瀬エリア、通称関東のロンダルキアを残すのみとなった。
沼田/水上エリアは上毛高原駅を通過する新幹線だとトンネル間の僅か数秒しかチャンスがない。高崎駅を出発したら、居合を行う気持ちで携帯電話を構えるべし。
久しぶりに見る豪雪にテンションを上げつつ、越後湯沢から特急に乗り換え。

8:20 越後湯沢発
201102110748000
こちらも当然ながら自由席争奪戦だったが、1本後の新幹線からの乗り換え客がメインのため座席は悠々確保。
トンネルにうんざりしつつ糸魚川を抜けて富山へ。

10:53 金沢着
指定席に乗れる特急はここまで。サンダーバードに乗り換え福井へ。フリーきっぷと言えど、福井までは自由席。
金沢にある大量の代行に心惹かれるも、予定を狂わせると2泊するハメになりかねないので涙を飲んで出発。

12:07 福井着
さらに西へ。

12:39 敦賀着
201102111309000
物流の要所だけあって人が全然いないのに駅が無駄に広い・・・!
と、ここまでで北陸エリアの半分以上を制覇。後は脇道のエリアを回収しながら戻る形となるが、その前に小浜へ。

14:17 小浜着
北陸はとにかく特急以外の電車が貧弱である。
米大統領絡みで一時期話題になった小浜も、敦賀から1時間に1本しか出ていない2両ワンマン電車で1時間もかかるのだ。とてつもない田舎である。
最初は東舞鶴まで行って京都府北部を押さえる予定だったが、あんまりにも遠いので断念。
小浜に着いたらすぐに引き返し、敦賀を経由して今度は近江塩津へ。

16:39 近江塩津着
201102111337000
東海道側からは米原でわざわざ降りなければならないため微妙に押さえにくい湖西エリアに北から侵入。
これで滋賀県はコンプリート。やはり敦賀経由で福井に転進。

18:49 福井着
201102111641000

福井で降りてえちぜん鉄道勝山永平寺線へ。
1日乗車券を買い、永平寺口までを往復。大野/勝山/永平寺エリアを制覇。一日乗り放題の方が往復より安いなんて、とんだ高額路線だよ・・・。
出来れば越美北線、通称九頭竜線という厨二心とるろ剣世代の思い出を同時に揺さぶる電車に乗りたかったのだが、2,3時間に1本という人類を舐めたような運行ダイヤなので却下。

20:55 西金沢着
各駅停車でのんびりと西金沢へ。
連休は天気が崩れるという話だったが、雪どころか晴れ間が見えるほどの好天であった。自分の晴れ男っぷりに惚れ惚れする。
悪天候に拠る遅れは1秒たりとも無し!・・・しかし、天気が良すぎて雪崩の危険性が高まり、特急の徐行に拠る遅れが僅かに発生。うう、何か悔しい。
201102112033000
1本電車を遅らせつつ、西金沢から新西金沢へ徒歩で移動。
関東と違ってすでに終電も間近であるが、宿泊地金沢まで帰れることを確認して北鉄石川線へ。

21:30 鶴来着
白山麓/手取エリア制覇。
石川線の終着駅で引き返す電車を待つ。夜も遅くに電車に乗って帰っていくだけの客・・・あからさまに不審である。
ちなみに駅名は"つるぎ"と読む。古参の葉っ派ならこの駅名を読めない人間はいないだろう。
そう!かの名作「痕」の舞台は石川県である!・・・もっとも、鶴来屋は名前だけであって舞台の中心は和倉温泉駅の方だが。

22:15 金沢着
駅前のビジネスホテルで携帯とエネループを充電しつつ就寝。

5:50 ホテル発
タクシーで兼六園へ。6時からの早朝開園は無料で入れるのでそれを利用。
行きがけに片町/香林坊エリアを制覇。

6:05 兼六園着
201102120633000
日本三名園としての風格も、杏仁豆腐先生の書き下ろし待ち受けも、素晴らしいの一言。
美しい木立、苔むした山水、遥かな眺望、そして彩る残雪・・・。一歩ごとに風景の角度が変わり、どの景色も素晴らしいことこの上ない。
やはり侘寂に溢れた庭園の散策は楽しいものだ。早朝ということもあって人が少なく、静かな庭園を味わえたのも良かった。
ただし兼六園自体は比較的片町/香林坊エリアになり易い印象。蓮池門前の道を通り抜けるだけの場合は取り逃しに注意。

8:10 金沢発
バスで駅まで引き返し、能登半島を北上します。

9:47 和倉温泉着
七尾線終着駅へ。わーい『痕』の舞台探訪だ〜・・・などとやっている時間はなく、のと鉄道に乗り換えてさらに北を目指します。
ここでも活躍するのは一日乗車券。往復で1000円超えるなんてとんだ高額路線(ry

10:28 穴水着
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のと鉄道七尾線終着駅へ。奥能登エリア制覇。
深い山間と、冬の日本海に広がる古い港町を同時に眺めながら走る電車の何と味わい深いことか。
・・・と、感慨にふけるまもなく撮影開始。目的は・・・



201102121030000
小鳥さん!?(゚д゚)
能登半島最北端の駅、穴水では何と小鳥さんが子供向けきっぷ販売の案内の営業中。
どういう理由で小鳥さんがここにいるのか知りませんが、絶対バンナムには許可取ってないと思うw
これも一種の聖地と言えるのでしょうか?まあ細かいことは抜きにして、すぐに帰りの電車に飛び乗ります。
名残惜しいですが、これを逃すと次は1時間半後になってしまうので・・・。

12:54 金沢着
特急に乗り換えて富山へ。

13:49 富山着
徒歩で電鉄富山駅へ乗り換え。富山駅広い。無駄に広い。駅のサイズがホーム数の2倍分くらいある。しかも電鉄富山駅までさらに遠い。凹む。

14:17 電鉄富山発
富山地方鉄道で新魚津を目指す。魚津で特急に乗り換えるためだ。
ちなみに富山地鉄には西魚津駅、電鉄魚津駅があるがどちらもJR魚津駅からはほど遠い。注意だ。

14:29 寺田通過
富山地鉄の分かれ道にある駅で、2面2線のホームなのだが内側が繋がって扇形に広がる面白い形をした駅である。
ここで立山エリアを制覇し北陸三県完全制覇!あとは帰るだけ。
ちなみに電車のタイミングさえ合えば富山に引き返したほうが早い。

14:47 上市通過
201102121427000
立山連峰を背景に雪の積もった田畑が左右に広がり、その中を切り開くように進む富山地鉄の魅力にすっかりメロメロになる。
ぽやぽやしている間に上市に到着。
上市から新魚津へは駅ホームでスイッチバックして向かうため進行方向が逆になる。つまり駅に入った時点ではどう見ても終点である。めちゃくちゃ焦った・・・。

14:55 新魚津着
201102121457000
ここでついに晴れ男伝説敗れる。
結構な大雪吹雪となりつつあったが、流石に降り始めで電車が遅れたりはしない。
定刻通り富山を抜け出し、帰京の途に就く。できればtrue tearsの舞台探訪もやりたかったぜ・・・。

18:20 東京着
連休の中日だったおかげかスキー客もなんのその。指定席でのんびりと帰ることが出来ました。
結局あれほど警戒していた電車遅延には大して影響されず、つつがなく旅行を終えることが出来ました。

今回は+25エリア。まあまあな結果ですね。観光も兼ねることが出来たので満足です。
乗り継ぎの悪さの割りには横道に逸れる必要が多く、計画には難儀しました・・・。
雪の影響は怖いですが、兼六園は是非雪の降り積もっている時期に訪れることをオススメします。
それでは。