本文の前に、未視聴地域のプロデューサーさん向けの一口感想。

きらめくステージで、また逢える。

ゲームという枠を飛び出し、アニメで魅せてくれた最高の舞台。
はっきり言って今回は感想を書こうかどうか迷うレベルでした。
自分というフィルターを通したアウトプットなんて、この素晴らしさの万分の一も伝えられないだろうから。
この20分あまりの映像が全てであり、彼女たちを見て得た想いこそが真実ではないかと。
・・・それでも、書かずにはいられないほどの想いが溢れてしまう。そんな素晴らしい回でした。

いい最終回だった。掛け値なしに。(ぇ

ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
ついに迎えた765プロ感謝祭当日。
プロデューサーと社長は一足早く現地入りし、アイドルの到着を待ちます。
え、これで765プロ始まって以来の大規模ライブ・・・?!今までよく潰れなかったなw
感無量という社長に対し、ここがスタート地点だと気を引き締めるプロデューサー。
少しは頼もしくなったか?・・・と思いきや、実はこっそりニュースで台風情報が。天気ぐらいちゃんと確認しようぜ!Σ(´∀`;)
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今回はOP無し!もうこの時点でスタッフの気合がばっちり感じられますね。
最近のアニメは最終回にも平気でOPをつけるから困る。


「765プロ ALL STAR LIVE 1st てっぺん目指すよ!」
ロゴにスタッフTシャツにと相当な気合が入っているのが伺えます。
その一方で、ポスターのクレジットや控え室にやっぱり竜宮小町との差があるのも分かります。

でもそんなことは気にしないアイドルたち。無邪気に、元気に、ライブの準備に取り組みます。
背景のあまりの細かさ、リアルさに脱帽。
さすが、本物のアイマスライブの舞台裏を綿密に取材しただけのことはあります。

本当に後ろの席まで見えるんだね、と千早に語る春香。
「私、今日は一番後ろの人も一番前の人と同じくらい楽しめるライブにしたいな」
中の人が本当にこの舞台に立って、一番後ろまで見渡して精一杯声を届けてくれたことを考えれば、これほど感情のこもった台詞もないでしょう。胸に響きます。

美希は自分がキラキラ輝けるか、やや不安そう。
そこはプロデューサーが大丈夫だ、と支えてやります。理屈や根拠じゃない。美希を真っ直ぐに信じる心が、その不安を拭ってやれるのです。


765プロアイドルたちの準備は万全。しかし、ここで大問題が。
仕事で遠地に出かけていた竜宮小町が、台風で足止めをくらってしまったのだ。
赤羽根P、ずいぶん驚いてたけど台風なんて急に現れるわけじゃないだろ(´ε`;)
新幹線で戻るはずだった、各駅停車を乗り継いで帰れる、ということは名古屋あたりでしょうか?

文字通り暗雲が立ち込めて参りましたが・・・リハーサルまでには戻るという回答に一安心。
まだ小町にも9人にも、みんなに余裕が見られます。小心者の雪歩ですがあれくらいならまだ余裕がある方ですw

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双子にだけは伝わる心の暗号。
うん、でも読めなくは・・・ない。

場当たりは千早の役目。3話でもやってましたね。


律子に現在地の確認を入れると・・・自動車がパンク!?
電車が全て止まってしまい、レンタカーで移動中とのこと。これではリハには参加できない。
徐々に悪化していく状況。しかし、まだ本番には間に合うという最後の一線は守られている。
暗くなりそうな心は、みんなで声を掛けあって吹き払おう。
何気ないですが、本当にいいシーンだ。

「このスーパーアイドル伊織ちゃんが行かないと始まらないでしょ!」
アイマスじゃなかったら死亡フラグだと思う(ぉ


そして、竜宮小町が到着せぬままついに開場時間。
先頭列には伊織と同じうさぎを持った女の子(実際のアイマスライブでも子供連れいます)、亜美の格好を真似た女の子、あずささんは・・・流石にいないようでw
こんなワンショットでも「客が竜宮小町目当てである」ことを明確に描いてきますね。

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物販グッズを見ても竜宮小町+その他の構図。しかも9人のは売れてない。
しかしプロデューサーの元へ律子から入った連絡は・・・本番には間に合わないというものでした。

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自分の言霊のせいとか言い出す雪歩が可愛くてたまらん!w


プロデューサーは決断を迫られます。
ライブを中止にはできない。竜宮小町が到着するまで、9人で場を繋ぐしかない。

ここでさらに畳み掛けるように竜宮小町の人気描写が続きます。
フラスタも全員宛てか、竜宮小町宛てのみ。
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プレゼントBOXはもう言うまでもない凄まじい差ですねw
小町3人へのプレゼントは包装紙の色や形がちゃんとアイドルのイメージに沿っているのが分かります。
素晴らしき芸コマ。


しかしここまで執拗に竜宮小町人気を描いておきながら、画面に竜宮小町がいない不自然さ。(律子の電話も飛ばされている)
降りだす雨。
遅れる開演時間。
その僅かな間に、急遽セットリストの変更を行う。
慌ただしさ。焦燥感。
前半から少しずつ貯めていったケの気配がここで一気に盛り上がっていきます。
もうこっちは手に汗握りっぱなしで目が逸らせません。
僅かでもいいから何か好材料はないのかとドキドキしっぱなしでした。
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ついに迎えた開演時間。
プロデューサーは不安そうなアイドルたちに声を掛けます。
「このステージを楽しみに来てくれている人たちのために、全力を尽くそう!」
・・・何気に、赤羽根Pは本番のトラブルに強いですね。
変に焦ったり迷ったりせず、しっかりと前を見てアイドルたちの心を支えています。
しかも、とにかく取り繕って時間を稼ぐのではなく、竜宮小町ではない自分たちを見てもらい、お客さんに楽しんでもらおうという決意までできる。
だからアイドルたちも、このプロデューサーを信じることが出来るのだ。
この人のどこが無能だ!・・・と言いたいが、セットリストをしっかりミスってるあたりが締まらないw


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1曲目はもちろん「THE IDOLM@STER」!
とりあえずサイリウムをたくさん集めたものの、バルログができないあたりが微笑ましい社長w

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2曲目は「乙女よ大志を抱け!!」、3曲目は「キラメキラリ」と続きます。
分かる人には分かるこのセットリストの完成度w
ライブでは鉄板すぎる曲順。現実ならキラメキラリの辺りで体力が尽きるレベルなのですが・・・。
お客さんの盛り上がりはイマイチ。

一方始まったばかりだと言うのに控え室はもうぐちゃぐちゃです。
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髪下ろし響も雪歩も可愛い!お姫ちんの後ろ髪に頭を突っ込んでスンスンしたい!


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さらに「My Best Friend」「私はアイドル」が続きますが、竜宮小町目当てのお客さんのフラストレーションは溜まるばかり。
控え室のゴタゴタもエスカレート。焦燥感と緊張からか、些細な失敗をしたりそれが元でケンカに発展してしまったり・・・普段なら絶対起こらないであろう凶事が立て続けに発生します。
舞台では楽しい楽しいステージが行われているはずなのに。誰一人として楽しんでいない。
視聴者の心も含め、その淀み、歪みも最早限界です。

雪歩、スカートのガワ1枚がちょっと破けたぐらいで挫けるんじゃない!(´;ω;`)
ガムテガムテ・・・。


「皆、少し落ち着きましょう」
と、千早。
3話で「もう、何もかもダメね」とか言ってた人がこれですよ。ホント成長したなあ。胸以外
そして、
「今は、お客さんにどう見られるかより、自分たちが何を届けたいかを考えることにしない?」
「ちょっとくらい不恰好でも、自分たちが出来ること、会場の隅から隅まで届けようよ!」
「あれだけみんなで練習したんだもん。きっと、届くよ」
皆の心を明るく照らすのは、決して諦めない春香の言葉。
アイドルは舞台でたった一人の完璧を演じるものじゃない。お客さんに幸せになってもらうために歌い、踊るものなのだ。こんな気持ちのままで、届けられるはずがない。
春香の一言が、皆の気持ちを切り替えさせた。この場にいまだ姿を見せない竜宮小町を心配させるほどまでに。

竜宮小町の4人はまだ渋滞に捕まっていた。
焦り、不安、心配、そして、悔しさ。伊織は目に涙を浮かべて拳を震わせていた。
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あのプライドの塊のような伊織が、だ。その想いは察するに余りある。
だからこそ、竜宮小町のために、竜宮小町を楽しみに来てくれたお客さんのためにこそ、自分たちのステージを楽しんでもらわなければならないと決意できる。


彼女たちの『全力』のステージが始まる!
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「スタートスター」

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「思い出をありがとう」

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「Next Life」

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「フラワーガール」

ここでおそらく新規組の度肝を抜いたのは間違いなく「フラワーガール」だろう。この歌、正真正銘紛れも無くお姫ちんの持ち歌なのであるw
しかもゲームでの持ち歌は「My Best Friend」。カッコイイ持ち歌が無いわけではないが、どんな歌でも歌に合わせて歌うことができるお姫ちんは実はキュンキュン系がメインストリームになりつつある。
そしてGのテーマになりそうだった「Next Life」も救済されて何よりw


善澤記者はアイドルたちの変化を見抜いた。しかし、それはまだ会場のお客さんには届いていない。
ここで新たな問題が発覚する。セットリストに美希の曲が2連続並んでしまっていたのだ。
ステージの後半すぎて気づくのが遅れたというのが無駄にリアルである。
曲をカットすることを考えるプロデューサーだが、美希はやりたいと告げる。
美希の実力を知っている真や響ですら、ダンスの体力がもたないと止める程だ。その辛さや苦しさは練習の比ではないはず。
それでも、美希は試してみたいとプロデューサーに頼む。
プロデューサーは少し考えて、響と真に美希のサポートを頼んだ。
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「・・・いいの?美希、失敗しちゃうかもしれないよ?」

自分で頼んでおきながら不安になるところがいかにも美希だ。
12話で、美希はなかなか竜宮小町でない別のアイドルになれる可能性を認めようとはしなかった。
裏を返せば、目の前の具体化されていない目標、誰も知らない未知の可能性に賭けることを恐れていたのではないか、とも受け取れる。
大抵のことは何でもテキトーにやって出来てしまう美希だからこそ、自分で出来ると思える範囲外のことに挑戦することには自信が持てなかった。
それでも、キラキラしたい。だけど、不安になる。
だから、プロデューサーのやるべきは、その不安を取り除いてやること。
美希ならできると誰よりも信じてやるからこそ、美希は何でもできるのだ。

「その時はみんなでフォローする。安心して、全力を出しきってこい!」
「・・・ステージでキラキラするんだろう?」

こと美希に関しては、赤羽根Pはパーフェクトコミュニケーションを見せつけている。末恐ろしいハニーだ。


美希はステージに立つと、MCで竜宮小町のことを説明する。
これは美希の独断だったのだろうか?プロデューサーの指示だろうか?
最初に竜宮小町が遅れることをアナウンスしなかったことを考えると独断だろうか。
ざわつく客席に、美希はこう言って微笑んだ。
「美希たちも竜宮小町と同じくらい――ううん、負けないくらい頑張っちゃうから、ちゃんと見ててよね」

・・・『同じ』ではなく『負けない』と申したか、この子。
言葉の意味は近いようで、まったく違う。
美希はもう新しい『未来』を見据えている。
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ここで「Day of the future」持ってくるとかニクすぎるだろ・・・っ。


美希の奮闘は車内の竜宮小町にも伝えられた。
嬉しそうに顔を綻ばせる律子。彼女も美希の事件の当事者である。
才能を持て余していた美希を心配していた律子だからこそ、その喜びもひとしおであろう。


美希のおかげでようやく客席のボンクラども(失礼)は目の前のアイドルたちの輝きに気づいたようだ。
やはりムードメーカーが春香なら、エースは美希だ。
自分たちに興味のなかった人たちを振り向かせる煌き。
まさに、アイドル。

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ちなみにあずささんのポーズは中の人の宣材と同じであるw
だが知らない人は迂闊に「たかはし智秋」で検索しちゃいけないぞ!


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そして新曲「マリオネットの心」。打って変わって鋭く悲しい恋の歌。relationsの正統後継足りえるか。

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プロデューサーが、みんなが、固唾を飲んで美希のステージを見つめる。
ここが正念場。視聴している自分も、まったく目を離すことが出来ませんでした。
難しいダンス2曲を見事に歌いきった美希。真と響が走って舞台袖に引くのに対し、美希がもう走る体力さえないのが見て分かります。


「うん。これはいい記事が書けそうだ」
いつの間にか立ち上がっている善澤記者であるw
「私の『手品』は必要なかったようだな」
何か社長の言い方、奥の手があったみたいに感じるなー(・∀・)ニヤニヤ


舞台袖ですれ違いながら、千早は美希に優しく言葉を掛けます。
「凄かったわ、美希。・・・今度は、私の番ね」
美希が温めてくれたステージ。それを冷ます訳にはいかない。
そして、お客さんを楽しませられるのは美希だけではないことを証明するかのように。

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「目が逢う瞬間」
1話では誰にも届かない声でただ自分のためにしか歌っていなかった千早。
しかし今は会場の隅々まで歌声を響かせ、観客は千早の歌を聴き心を熱くさせる。
あの時複雑な思いで見つめていた舞台に立ち、彼女は何を思うのか。


体力を使い果たした美希は舞台袖でプロデューサーに支えられながら、休むより先に聴きたかった答えを求める。
「美希、ちゃんとやれたの・・・ステージ、すっごくキラキラで・・・ねぇ、美希も、キラキラしてた?」
「あぁ、キラキラしてた」
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私としては、ステージ上よりもこの笑顔こそが何よりも最高に輝いていたと思います。
この笑顔が見られるのは、プロデューサーの特権ですねw
何となく美希死にそうだなって思ったのはナイショ


美希に酸素ボンベを渡す春香。
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ちなみにここの背景も実際のライブの実物です。セットリストをよーく見ると・・・。

ドキドキして、ワクワクして、キラキラして、ワーッとなって・・・きっと美希にとっての、美希だけのアイドルの形が見えてきたことでしょう。

もう迷うことはない。最後の新曲を全力で。全身全霊で。
円陣を組んでみんなの心を一つに。

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「自分 REST@RT」

UOの嵐。
自重を知らないコール。
上がる雨。
小さくオタ芸に乗る社長と、ついにサイリウムを手にした善澤記者w

ああ、こいつは最っっっっ高のハレだ!!!
前半の鬱屈を限界まで溜め、それを徐々に回復させつつ最後は爽快に吹き飛ばす最大のカタルシス!
アニメでここまでステージが作り出せるのか・・・。
もうね、このシーン何度見ても涙が止まらないよ。涙どころか鼻水まで行くわw
11話の時点でもう新曲がツボに入りまくってたのに、上がりまくったハードルをステージングであっさりぶち壊してきやがった。
なんかグイグイカメラ動いてますけど手書きですからねこれ!?
自分のアイマス最高楽曲が更新される予感がする。それほどまでに素晴らしい歌と、ステージだ。

何よりも最後雪歩センターなんですよ!!!(ぉ



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輝いたステージに立てば

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最高の気分を味わえる

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すべてが報われる瞬間

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いつまでも続け

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夢なら覚めないで!

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い!

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て!

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大空を飛ぶ鳥のように

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翼をひろげて羽ばたきたい

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どんなに遠くても行こう

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憧れの世界

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夢だけでは終わらせたくない

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第十三話「そして、彼女たちはきらめくステージへ」


エンディングは「i」
私の「i」、みんなの「愛」、色んな「アイ」を詰め込んだ珠玉の名曲。
この歌もアイマス楽曲のなかではベスト3に入るくらい好き。
つまりこの流れのせいで「自分 REST@RT」終わっても涙が止まらない。


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みんな楽しく笑顔で舞台に立とう

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歌やダンスで自分を伝えよう

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言葉だけでは言えない熱い気持ちを

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少しだけでも届けられたなら

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幸せ


次回予告。
いよいよ9人の人気も爆発!?

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少なくとも変装をしないと街中を歩けないレベルになったのは分かりますね。

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スケジュール表もびっしりw
環境の変化は嫌でも本人を変えてしまうもの。果たして765プロのアイドルたちはどう変わっていくのか。

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次回、「変わりはじめた世界!」


この回についてこれ以上あれこれ言うのは無粋なのでやめておきます。
千々に聞こえ来る不満はアイマスへの期待度の高さの裏返しと思っておきましょうw
それでは。