本文の前に、未視聴地域のプロデューサーさん向けの一口感想。
今回は少し・・・高い評価をつけるのは難しい回だったかもしれません。
どちらかと言えば脚本の問題ではなく、アニマスの構造上の問題に突き当たった感じでしょうか。
しかし個々の要素を拾っていけば、アイマスらしい魅力は決して失っていません。
初見の印象は悪くても、何度も見ていけばもっと面白くなるはず。
特にEDの良さは全話の中でもトップレベルではないかと。
ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
今回は少し・・・高い評価をつけるのは難しい回だったかもしれません。
どちらかと言えば脚本の問題ではなく、アニマスの構造上の問題に突き当たった感じでしょうか。
しかし個々の要素を拾っていけば、アイマスらしい魅力は決して失っていません。
初見の印象は悪くても、何度も見ていけばもっと面白くなるはず。
特にEDの良さは全話の中でもトップレベルではないかと。
ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
第十六話「ひとりぼっちの気持ち」

アバンは千早の夢――回想から。
割れる食器。
離れてゆく手。
迫るトラック。
言い争う男女。
一人で膝を抱え込む幼い千早。
千早は独り、ベッドの上で目を覚まします。
決して癒えない胸の痛みに瞳を潤ませて。
そこへ急に飛び込んできたのは響の声。階下を覗くと、そこには怒って逃げるいぬ美を追いかける響の姿がありました。
しかし千早、意外にもこれをスルー。
タイトルの「ひとりぼっちの気持ち」って、ひょっとして千早にも掛かってたのかな。
響が千早の孤独を癒してくれる・・・そんな風に考えていた時期が俺にもありました。
千早とまったく事情が異なるとは言え、響もまた親元を離れて独り暮らしをしている少女。
MSシリーズでは千早と共演した仲であり、ゲームでもとあるコミュで千早と犬が触れ合う話があるのは原作からのプロデューサーなら誰もが知るところ。
絶対にここを突いてくると思ったんだがなぁ・・・まさかアバンに差し込んでおいて完全放置とは。
美希の伏線は上手くシナリオに絡めていただけに、尺を奪われてしまったように感じます。
ただ、そこに踏み込むと7話みたいに話の中心が響でなくなってしまいますかねw
これを今回の頭に唐突に挿し込まなければならなかった理由、後々分かると良いのですが。
さて、収録を控えているのに響といぬ美の喧嘩は事務所でも続いたまま。
いぬ美がご飯の皿をひっくり返したことが原因のようです。
響が理由を問いただしてもいぬ美は答えようとしません。
しかし、いぬ美が抱えている不満はどうやら響のペットたち全員が持っているものらしく・・・ハム蔵に水を向けても狼狽えるばかり。
後から考えると、いつも響と一緒にいて慰安旅行にまで着いて行ったハム蔵にはいぬ美の気持ちは分かっても自分から言う訳にはいきませよね。針のむしろだなw
その横でいぬ美に怯えているプロデューサーと雪歩。個人的最良シーン。
まさかこんな絆が雪歩と出来上がるなんてw
そんなドタバタを横目に、暗い顔でボイトレに出かける千早。
その様子に気づいて声をかけたのは春香と律子。流石である。
犬に気を取られてたんでしょうが、プロデューサーも少しは気づいてあげて><
ついにいぬ美と喧嘩別れした響は「人でなし!」と言い捨ててw、プロデューサーと収録現場に向かってしまいました。
事務所のソファーにふて寝するいぬ美可愛い(*´ω`*)
愉快なBGMと共に場面転換したのは961プロ事務所。無駄に黒くて無駄にデカイです。
今回の黒井社長一人ボードゲーム遊びはチェス。あれ、黒の駒しかいないような・・・。
悪代官と越後屋のようなやり取りをしている相手は、どうやら響が出演する番組のアシスタントプロデューサーのようです。
何やら響を陥れようと怪しいたくらみの予感。
765プロの品のない泣き顔を拝んでやると嘲笑を浮かべながら、黒井社長はチェスの駒を盤上に×印に並べ終えました。
「チェックメイト」
鼻水フイタwwwチェスってそういう遊びじゃねぇよwwwww
今回、響がメインMCを務める番組のディレクターはいかにもオカマですという風貌の男。アニマスは色んなディレクターさんが出てきますね。

CV津久井教生で個人的に嬉しい。
「いぬ美なんかいなくても・・・」と不貞腐れる響を健気に強がっていると思い込み感動するというベタに良い人である。
いぬ美の代わりにAPが連れてきたのはいかにも愛想が悪い くろい、いっぬ♪ くろい、いっぬ♪
「ブラックファルシオン三世だ」
名前は黒井社長の趣味だろうかw
長い名前は動物が覚えられないからつけちゃ駄目だぞ!
「よろしくな!いぬ三郎!」
相変わらずの勝手命名だが、地味に三が残っているんだなw

ところがこのいぬ三郎、やる気がなく言うことも聞かず邪魔ばかり。
・・・響の評判じゃなくて番組自体の評判が落ちそうだがこのAPこれでいいのだろうか。
まあ当然ながら、本命はこの犬ではない。
ミニコーナーへの出演にと無理やりAPがねじ込んだのはジュピターでした。
響と共演するわけではない、という話ですが仮にも同じ番組に出るなら挨拶くらいしてもいいのでは。
「自分、ズルいことする奴らには絶対に負けないぞ!」
響の顔に憎しみがこもり過ぎでしょうw
すぐ後に分かりますが、言っていることが冬馬とまったく同じなんですよね。まあ、歴史は繰り返すというかなんというか。
ひとまず響に用心するように言い付け、プロデューサーは木星の偵察に向かいます。
アイマス2をプレイしたプロデューサーなら、響がちゃんとさんぴん茶を持っているところにニヤリ。
さんぴん茶ってジャスミンティーの事なんですよねー。知ってる知ってる。
急遽出演が決まったはずの木星に熱心な追っかけが黄色い歓声を上げます。

「冬馬くーん、とーまくーん!」(千早)
「ほくとぉー!こっち向いてぇぇえええ!!」(律子)
「しょうたサイコー!」(雪歩)
ガヤの声は分かるんだがいぬ美の声が分からない。男性っぽいから津久井教生さんだろうか。
憎っくき765プロの姿を見つけた冬馬はプロデューサーを睨みつけます。
「聞いてるぜ。アイドル売るために、色々汚いこともやらかしてるんだってな」
と何やら謂れのない因縁をつけてきました。
流石にありもしない事で詰られてはプロデューサーも我慢できず
「765プロはそんな事務所じゃない。それから俺達は、決して961プロには負けない!」
と言い返してしまいます。
・・・ここで上手く言えばあまとうの誤解も一発で解けたような気もしますね。
一方響はAPの息がかかったADに騙されて、車で山奥に置き去りにされてしまいました。
何と言われようと、プロデューサーに確認せず動いてしまったのは問題ですが・・・いきなりADがこんなことするなんて普通は思いませんしねぇ(;´Д`)
しかしこれ思いっきり未成年者略取ですよ。8話のアレは黒服に悪意がなかったことと全体的にギャグ回だったので問題は感じないのですが、これはちょっと洒落にならないなぁ。
さらに運の悪いことに響は崖から落ち、助けを呼ぶこともままならなくなってしまいました。
メインMCがいなくなってしまって現場は大混乱。
ADに理由を問い詰めても「勝手に車を降りた」という説明を繰り返すばかり。
APがじゃあ木星にやらせてみてはどうだろうと露骨なプッシュ。
ディレクターはあくまで響推しのようですが、ロケを延期するわけにも行かずプロデューサーが探しても見つからなければという条件でそれを承知してしまいます。
響を走って探しに行くプロデューサー!っておい!Σ(゚д゚lll)
最低でもADに降りた場所聞いてから車で向かえよ!
さ、流石にこれは擁護できる気がしない・・・。こういうイマイチな描写も、今回の評価を余計に下げてしまう要因ですかね。
その頃、崖の途中の突き出しに運良く引っ掛かっていた響。
しかし崖を登ることも降りることも出来ず途方にくれていました。
いぬ美の助けをあくまで拒む響にハム蔵はビンタ1発。ハムスターのビンタにどれだけの威力があるんだ・・・。台本の表紙では昇龍拳してましたけどねw
ハム蔵は響を置いて、木の根っこを伝って登って行ってしまいました。
アニマスを見ていたと思ったらとっとこハム蔵が始まっていた。な、何を言ってry

BGMはTRIAL DANCE。ここで来るかw
確かにそれなりにシリアスな場面ですが使い方が大雑把すぎるw
ちなみにハム蔵がプロデューサーのところではなく事務所に戻ったのは、ロケ地の移動で場所が分からなくなったから。
プロデューサーはロケバスに乗る前に響がどこにいるかを確認すべきでしたが・・・ADか誰かに先に車で移動しましたよと吹きこまれたかな。
野山を駆け、電車を乗り継ぎあっさり765プロ事務所に戻ってくるハム蔵。
す、すげぇ、ありがちな道中の苦労を人類の科学の結晶で乗り越えやがったw
必死に春香たちに事情を説明するハム蔵ですが、残念ながら響以外は人類の壁を突破できません。
しかし、響の危機を聞きつけたいぬ美は迷わず動き出しました。
春香さんのスカートを引っ張ってどこかに連れていこうとします。
いぬ美!もっと強く!もっとだ!
ついに本当に一人になってしまった響は、その寂しさから何故いぬ美がお皿をひっくり返したのか、ようやく気づくことが出来ました。
手作りのご飯が食べたかったからじゃない、市販のフードが嫌だったからじゃない。

響と一緒にいたかったから。
これ、犬猫飼ったことある人は分かると思いますが、本当にあるんですよ(´;ω;`)
あまり飼い主に構ってもらえないと、怒られると分かっててわざと悪いことするんです。
ペットにとって無視されることは何より辛くて、例え怒られてでも構ってもらえる方が幸せなんです。
それを、仮にも一緒の番組に出演していて、他のペットたちより少しは多く響に構ってもらえるいぬ美がみんなを代表して悪役になった。
何とも泣かせる話じゃないですか(ノД`)
ペットたちの寂しい気持ちに気づいてやれず、後悔の涙を流す響の元にいぬ美が、ハム蔵が、シマ男が、オウ助が、うさ江が、ねこ吉が、ワニ子が、ブタ太が、モモ次郎が・・・。
ペットたちが全員?揃って現れました。感動のクライマックスシーン!
・・・ところで、本編中徹底してへび香だけいないのは何故なんだろうか(;´∀`)
1話ではちゃんと蛇もカウントされているのだが。ワニ江の中にでも入ってるのか。

でも、いい笑顔。
ついに雨が上がり、約束通り撮影は木星をメインMCとして再開されることになってしまいました。
しかし、「野暮なお日様ねぇ。もう少し降っててもよかったのに」とディレクターはあくまで響が戻ってくることを信じている様子。
これは非常に良かったと思います。
第三者の目を通じて描かれた響の姿。撮影が終わっても最後の最後まで皆を待つという仲間意識の強さや、響が今までいかに仕事を誠実にこなしていたかが伺えます。
だからこそディレクターは響の心変わりを信じず、また戻ってくることをずっと信じていた。
しかも、木星の仕事ぶりを「そつなくこなしている」と無難な評価をし、その上で響の方が最高の仕事をしてくれるという判断を揺るがせませんでした。
この業界、悪い奴もいれば、こういう人もいる。
だから、765プロのアイドルは決してくじけずにアイドルを続けていけるのだ。
やたら木星をプッシュするAPに不信感を覚えたプロデューサーは、その後をこっそり付けます。
すると、黒井社長に状況の報告にいったAPが事の次第を全てベラベラを喋り尽くしてくれました。

「まさか全部白状してくれるとは思わなかったけど」
とは赤羽根Pの言。まったくである。
今時こんないい悪役いないよ。最近の悪役はやたら自分の事情を隠すのが好きだから。
しかし事情はどうあれ響が戻ってこれなければ木星がMCとなってしまう・・・!
と、そこへどうやって助かったのか分からないまま響が戻って来ました。
うーん・・・後のカットを見るに多分小鳥さんが運転する軽トラで動物たちを連れてきてあれやこれやがあったの、かな・・・?そこんところ完全にすっぽかしていいのかな・・・。
展開がやたら飛び飛びなのも、今回は特に悪目立ちしてますね。
でも響が言い訳せずまっ先に謝ったのは素晴らしいプロ根性だよ。
こうなれば最早961プロに出る幕なし。
役立たずのAPを見捨てると、黒井社長は木星を引き連れてさっさと引き上げてしまいました。
上手いと思ったのは、黒井社長自身は「よしなに」って言っただけで何も指示してないんだよね。
だからこの件、961プロが裏から手を引いているのが明らかでも何も言うことはできない。
・・・その代わりこのAPとADは確実にしょっぴいてブタ箱にぶち込めるんですが、そこまで行かずともこの2人に罰が下る描写が一切なかったのは良くないなぁと。
せめて焼き土下座くらいさせて、響が「今回は許すけど、次やったら・・・」とペットたちと一緒に凄んでみせる、くらいの描写はあってよかった。
大型犬と鰐に睨まれたら生きた心地はしないでしょうw
カタルシスがまったくないんじゃ、いくらなんでもスッキリしないよ。
帰りの車の中、黒井社長は今回の件が765プロの陰謀だと木星に嘘を吹き込んでいました。
許せねぇ・・・と怒りを燃やすあまとう。おーおー、青いねぇ。
先日の意趣返し、で話が通じるということは、表紙を奪った件も実力だと教えられているようですね。
しかし「アイドルなら実力で勝負しろ」と言うあたり、彼も仕事に対しては真面目でストイック。
それでも相変わらず脇の2人はやる気なさげに話半分。仕事に対するスタンスもあまとうとは大分違うことを伺わせます。
波乱はあったものの、無事番組の収録を再開。響のペット一同全員集合です。

「凄いんだなぁ・・・響ちゃんと、いぬ美ちゃんたちとの絆って」
大した出番は無かったのに今回の話を締めくくりにかかる春香さんあざとい。
そしてEDの新曲へ!!

響の新曲『Brand New Day!』
新規加入組の響は持ち歌がやや少なく、『Next Life』『TRIAL DANCE』とクールでカッコいいダンス曲ばかりなので、こういう明るさ満点の曲も欲しいとファンの間ではよく話題に上がったものです。
いやぁ、あずささんの『晴れ色』もそうでしたが、アニマスは映像だけでなく曲についてもファンが欲しい物を綺麗に補完してくるなぁ。



絵コンテは再び祐佑先生。
文句なしに可愛い!!
いつも響がペットを逃す黄金パターンを描いているだけですが、まさかこんなに可愛いとはw

よく見たらへび香がいるー!
次回予告。
ついに来ました真回。おそらく第1話、13話、最終話を除いて最も力の入っている回でしょう!w
言うまでもなく必見ですよ必見。

次回「真、まことの王子様」
さて、今回も色々と雑話を。
響には色々設定とか属性が多いので動物絡み以外ももう少し深めて欲しかったところですが、逆にこれまでペットたちとの絆自体はあまり主題的に描かれたことがないので新鮮でした。
1話で見せた「みーんな可愛い妹や弟なんだ」というあの笑顔を含めて考えれば、7話と同じ兄弟喧嘩のベタなメタファーとも取れます。
つまり、2話〜9話あたりで主題的に描かれていた「アイドルとして頑張る動機」を見せるお話に一度回帰したということでしょう。
仕事が忙しくなって・・・のくだりにより、13話より前では話に説得力がつけられない。
そのためこうして後半に回された訳ですが、それが故に千早の過去や木星との対決という諸要素を交えざるをえなくなってしまった。
無論千早の伏線や961プロとの関係の進展など、これからの展開のために必要な描写でした。
しかしそのせいで尺が短く、微妙に後味が悪く、という負の要素が混じってしまったのでしょう。
響は不憫やな・・・。
でも、響がいきなり崖から落ちた時点で逆に諦めがつきましたorz
・・・と、あまりこういうことを言ってはいけないですけどねw
車が自分を置き去りにしようとすれば反射的に道路側に近づくのが自然ですし、都合よくすぐ下の突き出しに引っ掛かったのは出来過ぎ。
そこから降りることも出来ない高さって、下手すると死んでたんじゃ・・・などなど考えると、あまりにも無理矢理で稚拙に感じるかなと。
要するに、脚本は響が行動不能になる舞台装置が欲しかった。しかし拉致監禁はいくらなんでもやりすぎなので、原因はさておき誰のせいにもできない理由で動けなくしたかったものと考えられます。
実は13話でも同様の手法が使われていて、それは竜宮小町を閉じ込めた台風でした。
あの台風は実に上手い使われ方をしていたのですが、今回はちょっと子供騙しすぎるかなあ。
個人的には崖から落とす必要はなかったんじゃないかと思います。
徒歩で戻るのはほぼ不可能という時点で一種の行動不能状態なので。
歩いて戻るぞ!→いぬ美の協力はいらない!→ハム蔵ビンタ→案の定迷子に→樹の下でベソをかいているところに皆が・・・で何の問題もなかった気がするんですが。
響が移動するとハム蔵がみんなを連れて来れなくなる?いやいや、それこそいぬ美の嗅覚と絆の力でカバーですよ。
正直プロデューサーが響を見つけても良かったと思うしね。
こうすればもう少しマシだったんじゃないか、というストーリーが楽に考えついてしまうあたり、ちょっと惜しいかなと。
今日はこの辺で。でわー。

アバンは千早の夢――回想から。
割れる食器。
離れてゆく手。
迫るトラック。
言い争う男女。
一人で膝を抱え込む幼い千早。
千早は独り、ベッドの上で目を覚まします。
決して癒えない胸の痛みに瞳を潤ませて。
そこへ急に飛び込んできたのは響の声。階下を覗くと、そこには怒って逃げるいぬ美を追いかける響の姿がありました。
しかし千早、意外にもこれをスルー。
タイトルの「ひとりぼっちの気持ち」って、ひょっとして千早にも掛かってたのかな。
響が千早の孤独を癒してくれる・・・そんな風に考えていた時期が俺にもありました。
千早とまったく事情が異なるとは言え、響もまた親元を離れて独り暮らしをしている少女。
MSシリーズでは千早と共演した仲であり、ゲームでもとあるコミュで千早と犬が触れ合う話があるのは原作からのプロデューサーなら誰もが知るところ。
絶対にここを突いてくると思ったんだがなぁ・・・まさかアバンに差し込んでおいて完全放置とは。
美希の伏線は上手くシナリオに絡めていただけに、尺を奪われてしまったように感じます。
ただ、そこに踏み込むと7話みたいに話の中心が響でなくなってしまいますかねw
これを今回の頭に唐突に挿し込まなければならなかった理由、後々分かると良いのですが。
さて、収録を控えているのに響といぬ美の喧嘩は事務所でも続いたまま。
いぬ美がご飯の皿をひっくり返したことが原因のようです。
響が理由を問いただしてもいぬ美は答えようとしません。
しかし、いぬ美が抱えている不満はどうやら響のペットたち全員が持っているものらしく・・・ハム蔵に水を向けても狼狽えるばかり。
後から考えると、いつも響と一緒にいて慰安旅行にまで着いて行ったハム蔵にはいぬ美の気持ちは分かっても自分から言う訳にはいきませよね。針のむしろだなw
その横でいぬ美に怯えているプロデューサーと雪歩。個人的最良シーン。
まさかこんな絆が雪歩と出来上がるなんてw
そんなドタバタを横目に、暗い顔でボイトレに出かける千早。
その様子に気づいて声をかけたのは春香と律子。流石である。
犬に気を取られてたんでしょうが、プロデューサーも少しは気づいてあげて><
ついにいぬ美と喧嘩別れした響は「人でなし!」と言い捨ててw、プロデューサーと収録現場に向かってしまいました。
事務所のソファーにふて寝するいぬ美可愛い(*´ω`*)
愉快なBGMと共に場面転換したのは961プロ事務所。無駄に黒くて無駄にデカイです。
今回の黒井社長一人ボードゲーム遊びはチェス。あれ、黒の駒しかいないような・・・。
悪代官と越後屋のようなやり取りをしている相手は、どうやら響が出演する番組のアシスタントプロデューサーのようです。
何やら響を陥れようと怪しいたくらみの予感。
765プロの品のない泣き顔を拝んでやると嘲笑を浮かべながら、黒井社長はチェスの駒を盤上に×印に並べ終えました。
「チェックメイト」
鼻水フイタwwwチェスってそういう遊びじゃねぇよwwwww
今回、響がメインMCを務める番組のディレクターはいかにもオカマですという風貌の男。アニマスは色んなディレクターさんが出てきますね。

CV津久井教生で個人的に嬉しい。
「いぬ美なんかいなくても・・・」と不貞腐れる響を健気に強がっていると思い込み感動するというベタに良い人である。
いぬ美の代わりにAPが連れてきたのはいかにも愛想が悪い くろい、いっぬ♪ くろい、いっぬ♪
「ブラックファルシオン三世だ」
名前は黒井社長の趣味だろうかw
長い名前は動物が覚えられないからつけちゃ駄目だぞ!
「よろしくな!いぬ三郎!」
相変わらずの勝手命名だが、地味に三が残っているんだなw

ところがこのいぬ三郎、やる気がなく言うことも聞かず邪魔ばかり。
・・・響の評判じゃなくて番組自体の評判が落ちそうだがこのAPこれでいいのだろうか。
まあ当然ながら、本命はこの犬ではない。
ミニコーナーへの出演にと無理やりAPがねじ込んだのはジュピターでした。
響と共演するわけではない、という話ですが仮にも同じ番組に出るなら挨拶くらいしてもいいのでは。
「自分、ズルいことする奴らには絶対に負けないぞ!」
響の顔に憎しみがこもり過ぎでしょうw
すぐ後に分かりますが、言っていることが冬馬とまったく同じなんですよね。まあ、歴史は繰り返すというかなんというか。
ひとまず響に用心するように言い付け、プロデューサーは木星の偵察に向かいます。
アイマス2をプレイしたプロデューサーなら、響がちゃんとさんぴん茶を持っているところにニヤリ。
さんぴん茶ってジャスミンティーの事なんですよねー。知ってる知ってる。
急遽出演が決まったはずの木星に熱心な追っかけが黄色い歓声を上げます。

「冬馬くーん、とーまくーん!」(千早)
「ほくとぉー!こっち向いてぇぇえええ!!」(律子)
「しょうたサイコー!」(雪歩)
ガヤの声は分かるんだがいぬ美の声が分からない。男性っぽいから津久井教生さんだろうか。
憎っくき765プロの姿を見つけた冬馬はプロデューサーを睨みつけます。
「聞いてるぜ。アイドル売るために、色々汚いこともやらかしてるんだってな」
と何やら謂れのない因縁をつけてきました。
流石にありもしない事で詰られてはプロデューサーも我慢できず
「765プロはそんな事務所じゃない。それから俺達は、決して961プロには負けない!」
と言い返してしまいます。
・・・ここで上手く言えばあまとうの誤解も一発で解けたような気もしますね。
一方響はAPの息がかかったADに騙されて、車で山奥に置き去りにされてしまいました。
何と言われようと、プロデューサーに確認せず動いてしまったのは問題ですが・・・いきなりADがこんなことするなんて普通は思いませんしねぇ(;´Д`)
しかしこれ思いっきり未成年者略取ですよ。8話のアレは黒服に悪意がなかったことと全体的にギャグ回だったので問題は感じないのですが、これはちょっと洒落にならないなぁ。
さらに運の悪いことに響は崖から落ち、助けを呼ぶこともままならなくなってしまいました。
メインMCがいなくなってしまって現場は大混乱。
ADに理由を問い詰めても「勝手に車を降りた」という説明を繰り返すばかり。
APがじゃあ木星にやらせてみてはどうだろうと露骨なプッシュ。
ディレクターはあくまで響推しのようですが、ロケを延期するわけにも行かずプロデューサーが探しても見つからなければという条件でそれを承知してしまいます。
響を走って探しに行くプロデューサー!っておい!Σ(゚д゚lll)
最低でもADに降りた場所聞いてから車で向かえよ!
さ、流石にこれは擁護できる気がしない・・・。こういうイマイチな描写も、今回の評価を余計に下げてしまう要因ですかね。
その頃、崖の途中の突き出しに運良く引っ掛かっていた響。
しかし崖を登ることも降りることも出来ず途方にくれていました。
いぬ美の助けをあくまで拒む響にハム蔵はビンタ1発。ハムスターのビンタにどれだけの威力があるんだ・・・。台本の表紙では昇龍拳してましたけどねw
ハム蔵は響を置いて、木の根っこを伝って登って行ってしまいました。
アニマスを見ていたと思ったらとっとこハム蔵が始まっていた。な、何を言ってry

BGMはTRIAL DANCE。ここで来るかw
確かにそれなりにシリアスな場面ですが使い方が大雑把すぎるw
ちなみにハム蔵がプロデューサーのところではなく事務所に戻ったのは、ロケ地の移動で場所が分からなくなったから。
プロデューサーはロケバスに乗る前に響がどこにいるかを確認すべきでしたが・・・ADか誰かに先に車で移動しましたよと吹きこまれたかな。
野山を駆け、電車を乗り継ぎあっさり765プロ事務所に戻ってくるハム蔵。
す、すげぇ、ありがちな道中の苦労を人類の科学の結晶で乗り越えやがったw
必死に春香たちに事情を説明するハム蔵ですが、残念ながら響以外は人類の壁を突破できません。
しかし、響の危機を聞きつけたいぬ美は迷わず動き出しました。
春香さんのスカートを引っ張ってどこかに連れていこうとします。
ついに本当に一人になってしまった響は、その寂しさから何故いぬ美がお皿をひっくり返したのか、ようやく気づくことが出来ました。
手作りのご飯が食べたかったからじゃない、市販のフードが嫌だったからじゃない。

響と一緒にいたかったから。
これ、犬猫飼ったことある人は分かると思いますが、本当にあるんですよ(´;ω;`)
あまり飼い主に構ってもらえないと、怒られると分かっててわざと悪いことするんです。
ペットにとって無視されることは何より辛くて、例え怒られてでも構ってもらえる方が幸せなんです。
それを、仮にも一緒の番組に出演していて、他のペットたちより少しは多く響に構ってもらえるいぬ美がみんなを代表して悪役になった。
何とも泣かせる話じゃないですか(ノД`)
ペットたちの寂しい気持ちに気づいてやれず、後悔の涙を流す響の元にいぬ美が、ハム蔵が、シマ男が、オウ助が、うさ江が、ねこ吉が、ワニ子が、ブタ太が、モモ次郎が・・・。
ペットたちが全員?揃って現れました。感動のクライマックスシーン!
・・・ところで、本編中徹底してへび香だけいないのは何故なんだろうか(;´∀`)
1話ではちゃんと蛇もカウントされているのだが。ワニ江の中にでも入ってるのか。

でも、いい笑顔。
ついに雨が上がり、約束通り撮影は木星をメインMCとして再開されることになってしまいました。
しかし、「野暮なお日様ねぇ。もう少し降っててもよかったのに」とディレクターはあくまで響が戻ってくることを信じている様子。
これは非常に良かったと思います。
第三者の目を通じて描かれた響の姿。撮影が終わっても最後の最後まで皆を待つという仲間意識の強さや、響が今までいかに仕事を誠実にこなしていたかが伺えます。
だからこそディレクターは響の心変わりを信じず、また戻ってくることをずっと信じていた。
しかも、木星の仕事ぶりを「そつなくこなしている」と無難な評価をし、その上で響の方が最高の仕事をしてくれるという判断を揺るがせませんでした。
この業界、悪い奴もいれば、こういう人もいる。
だから、765プロのアイドルは決してくじけずにアイドルを続けていけるのだ。
やたら木星をプッシュするAPに不信感を覚えたプロデューサーは、その後をこっそり付けます。
すると、黒井社長に状況の報告にいったAPが事の次第を全てベラベラを喋り尽くしてくれました。

「まさか全部白状してくれるとは思わなかったけど」
とは赤羽根Pの言。まったくである。
今時こんないい悪役いないよ。最近の悪役はやたら自分の事情を隠すのが好きだから。
しかし事情はどうあれ響が戻ってこれなければ木星がMCとなってしまう・・・!
と、そこへどうやって助かったのか分からないまま響が戻って来ました。
うーん・・・後のカットを見るに多分小鳥さんが運転する軽トラで動物たちを連れてきてあれやこれやがあったの、かな・・・?そこんところ完全にすっぽかしていいのかな・・・。
展開がやたら飛び飛びなのも、今回は特に悪目立ちしてますね。
でも響が言い訳せずまっ先に謝ったのは素晴らしいプロ根性だよ。
こうなれば最早961プロに出る幕なし。
役立たずのAPを見捨てると、黒井社長は木星を引き連れてさっさと引き上げてしまいました。
上手いと思ったのは、黒井社長自身は「よしなに」って言っただけで何も指示してないんだよね。
だからこの件、961プロが裏から手を引いているのが明らかでも何も言うことはできない。
・・・その代わりこのAPとADは確実にしょっぴいてブタ箱にぶち込めるんですが、そこまで行かずともこの2人に罰が下る描写が一切なかったのは良くないなぁと。
せめて
大型犬と鰐に睨まれたら生きた心地はしないでしょうw
カタルシスがまったくないんじゃ、いくらなんでもスッキリしないよ。
帰りの車の中、黒井社長は今回の件が765プロの陰謀だと木星に嘘を吹き込んでいました。
許せねぇ・・・と怒りを燃やすあまとう。おーおー、青いねぇ。
先日の意趣返し、で話が通じるということは、表紙を奪った件も実力だと教えられているようですね。
しかし「アイドルなら実力で勝負しろ」と言うあたり、彼も仕事に対しては真面目でストイック。
それでも相変わらず脇の2人はやる気なさげに話半分。仕事に対するスタンスもあまとうとは大分違うことを伺わせます。
波乱はあったものの、無事番組の収録を再開。響のペット一同全員集合です。

「凄いんだなぁ・・・響ちゃんと、いぬ美ちゃんたちとの絆って」
大した出番は無かったのに今回の話を締めくくりにかかる春香さんあざとい。
そしてEDの新曲へ!!

響の新曲『Brand New Day!』
新規加入組の響は持ち歌がやや少なく、『Next Life』『TRIAL DANCE』とクールでカッコいいダンス曲ばかりなので、こういう明るさ満点の曲も欲しいとファンの間ではよく話題に上がったものです。
いやぁ、あずささんの『晴れ色』もそうでしたが、アニマスは映像だけでなく曲についてもファンが欲しい物を綺麗に補完してくるなぁ。



絵コンテは再び祐佑先生。
文句なしに可愛い!!
いつも響がペットを逃す黄金パターンを描いているだけですが、まさかこんなに可愛いとはw

よく見たらへび香がいるー!
次回予告。
ついに来ました真回。おそらく第1話、13話、最終話を除いて最も力の入っている回でしょう!w
言うまでもなく必見ですよ必見。

次回「真、まことの王子様」
さて、今回も色々と雑話を。
響には色々設定とか属性が多いので動物絡み以外ももう少し深めて欲しかったところですが、逆にこれまでペットたちとの絆自体はあまり主題的に描かれたことがないので新鮮でした。
1話で見せた「みーんな可愛い妹や弟なんだ」というあの笑顔を含めて考えれば、7話と同じ兄弟喧嘩のベタなメタファーとも取れます。
つまり、2話〜9話あたりで主題的に描かれていた「アイドルとして頑張る動機」を見せるお話に一度回帰したということでしょう。
仕事が忙しくなって・・・のくだりにより、13話より前では話に説得力がつけられない。
そのためこうして後半に回された訳ですが、それが故に千早の過去や木星との対決という諸要素を交えざるをえなくなってしまった。
無論千早の伏線や961プロとの関係の進展など、これからの展開のために必要な描写でした。
しかしそのせいで尺が短く、微妙に後味が悪く、という負の要素が混じってしまったのでしょう。
響は不憫やな・・・。
でも、響がいきなり崖から落ちた時点で逆に諦めがつきましたorz
・・・と、あまりこういうことを言ってはいけないですけどねw
車が自分を置き去りにしようとすれば反射的に道路側に近づくのが自然ですし、都合よくすぐ下の突き出しに引っ掛かったのは出来過ぎ。
そこから降りることも出来ない高さって、下手すると死んでたんじゃ・・・などなど考えると、あまりにも無理矢理で稚拙に感じるかなと。
要するに、脚本は響が行動不能になる舞台装置が欲しかった。しかし拉致監禁はいくらなんでもやりすぎなので、原因はさておき誰のせいにもできない理由で動けなくしたかったものと考えられます。
実は13話でも同様の手法が使われていて、それは竜宮小町を閉じ込めた台風でした。
あの台風は実に上手い使われ方をしていたのですが、今回はちょっと子供騙しすぎるかなあ。
個人的には崖から落とす必要はなかったんじゃないかと思います。
徒歩で戻るのはほぼ不可能という時点で一種の行動不能状態なので。
歩いて戻るぞ!→いぬ美の協力はいらない!→ハム蔵ビンタ→案の定迷子に→樹の下でベソをかいているところに皆が・・・で何の問題もなかった気がするんですが。
響が移動するとハム蔵がみんなを連れて来れなくなる?いやいや、それこそいぬ美の嗅覚と絆の力でカバーですよ。
正直プロデューサーが響を見つけても良かったと思うしね。
こうすればもう少しマシだったんじゃないか、というストーリーが楽に考えついてしまうあたり、ちょっと惜しいかなと。
今日はこの辺で。でわー。
※特に先週で才能の無駄遣いをしたので息切れ?(笑)
今回の響の、忙しくなって家のことが出来なくなるというのは、やよいの方にも当てはまりそうで、響は動物ですが、やよいは兄弟たちなので、下手をするとさらにこじれそうですが、伊織のおかげで弟が成長したので大丈夫!?
千早は春香と同棲すれば、孤独&遠距離通勤の両方が解消して、一石二鳥!!(笑)