本文の前に、未視聴地域のプロデューサーさん向けの一口感想。

いつまでも、どこまでも響く歌。
アイドルマスターが目指したもの。
俺たちがこんなにも、アイドルたちを愛している理由。
最後まで一貫してそれを描ききった、稀代の傑作でした。

ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
第二十五話「みんなと、いっしょに!」
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アバンはプロデューサーを見舞う小鳥さんから。
前回は体を動かすことさえできなかったプロデューサーですが、上半身を起こして本を読むくらいには回復していました。
爽快な冬の晴空を見て、
「いいお天気ですね」
「ええ、ライブ日和ですね」
と13話の社長のようにポツリと。
そう、今日は待ちに待った2ndライブ当日。
しかし、まだプロデューサーには外出許可が降りていません。
そこでプロデューサーは、甲斐甲斐しく世話をする小鳥さんにある頼みごとをするのでした。
入院したときここまで世話してくれる女性がいたらまず結婚してくれって頼むだろJK

ここで最後のOP。
前回はOPなしでバランスを整えた分、今回はOP欲しいなーと思っていたのでこれは嬉しい。
あるいは、25話が特別ではない、まるでいつもの回のように印象づけるため、あえてOPを入れたのかも知れませんね。


場面変わって、2ndライブの準備に勤しむアイドルたち。
今回は1stライブの時のようなアクシデントもなく、みんな一緒です。

ライブの舞台はパシフィコ横浜。アイマスでは貴音・響の参入が発表された3rdライブの地、そして2011年新春ライブでこのアニメ・アイドルマスターが発表された聖地でもあります。
アニマスの一つの締めくくりを飾る舞台としては申し分ない。

控え室では水を取りに来た春香と美希が、『アイドル』について話していました。
「前に、アイドルってなんだろうね、って話したことあったよね」
「あの時、千早ちゃんと美希はちゃんと答えを持ってたのに、私だけなんだかハッキリしなくて」
「でも、今は自信を持って、こうだ!って言えるよ」

「私、やっぱりみんなと同じステージに立つときが、一番楽しい!」

「ファンの”みんな”がいて、765プロの”みんな”がいる」
「私は、この瞬間が一番アイドルなんだって、思うんだ」
13話で『アイドル』としての意味を見つけた美希との、そして24話で夢を見失ったことを美希に指摘されたときの会話との対比。そして、その答え。
それを聞いた美希は、
「・・・実に春香らしいの」
と言って嬉しそうに笑うのでした。

不思議とここの美希の笑顔、嬉しそうだと感じるんですよね。
自分の気持ちに正直で、ぶれなくて、まっすぐな美希だからこそ。あまりにまっすぐ過ぎて、ときには無遠慮にぶつかってしまうけれども。765プロのみんなが、みんな”らしく”いてくれることが本当に好きなんじゃないかと思います。


そして22話で一緒にアイドルについて語り合った千早もまた、廊下で春香の言葉を聞き、嬉しそうに顔をほころばせていました。
春香のために動き、春香のために一歩を踏み出した千早。
気にしていたわけではないでしょうけど、その一歩が無駄ではなかったこと、春香がこうして笑顔を取り戻してくれたこと、本当に嬉しかったんじゃないかと思います。
千早は、もう誰かのために一歩を踏み出すことを恐れることはないでしょう。
そのことが、とても嬉しい。


いよいよライブの準備も整いました。
でも、このライブのために誰よりも忙しく奔走していたプロデューサーはこの場に来ることができない。
開始目前になって、改めてその事実に胸が締め付けられるアイドルたち。
しかし。
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「ハニー!」
と、小鳥さんに連れられてやってきたのは、何と件のプロデューサーでした。
噂をすればなんとやら、プロデューサーは病院をこっそり抜け出してここまで来たのです。
みんなが駆け寄る中、感極まって出遅れる春香と、その背を優しく撫ぜる千早が最高にはるちは。

みんなに囲まれて、プロデューサーは改めて頭を下げました。
レッスンを任せっきりで、みんなの状態を把握できなかったこと。
――その結果、春香を、みんなを悲しませてしまったこと。
でも、全てを乗り越えて『家族』が団結できていることは、顔を見れば一目瞭然。
「今日は絶対、最高のステージになる!俺が保証するよ!」
相変わらずの無根拠な自信。でも、それでいいんです。それがアイドルたちにとって力になるなら。
アイドルたちがプロデューサーを信頼し、信頼するプロデューサーがアイドルたちを信じるから、力になる。何よりも大切な事です。
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ちゃんと全員の目線が下に向かい、年少組が膝を曲げてまで目線を合わせようとしている構図が素晴らしい。
「団結した765プロは、きっと無敵だ!一緒に最高のステージを作り上げよう!」
そう、そうですよね。社長も小鳥さんも、みんなで一緒なら、どんなことにも絶対に負けない。
それが我らが765プロ。


最後に、プロデューサーは1人春香に話しかけます。
それは、夢を見失いそうになってしまった春香の助けになれなかったことへの謝罪と、『アイドル』というものの答えに1人でたどり着いたことへの賛称。
結果的に春香は自力で答えに辿り着きましたが、もし春香が自分で辿り着けなくても、プロデューサーの激励を受けた千早とみんなが春香を救い出したであろうことは想像に難くありません。
そういう意味ではプロデューサーはちゃんと春香の助けになっていたんですよね。
それに、春香が自分の力で答えに辿りつけたのも、
「頑張ったな!」
と認めてくれる誰かがいるからこそ、その人の言葉が力になるからこそではないでしょうか。
千早に「ありがとう」と言われた時は「そんなことないよ」と首を振っていた春香が、ここでは素直に頷いているのもその辺に由来するのかな。


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最後にダンス&ボーカルの先生にも出番が!


ついに、ライブ開始の時間です!
みんなと、いっしょに。力を合わせて。団結して。
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「READY!!&CHANGE!!!! SPECIAL EDITION」
半年に渡ってアニマスのOPを飾った2曲のミックスアレンジ!
この2曲、コード進行がまったく同じなんですよね。それに気づいてマッシュアップ動画作ってる人がいましたが、まさかこのために用意されていたとは・・・!
各OPのダンスを組み合わせ、残りを補完(と言っても9割描き下ろしですがw)する形で作られたステージシーンの迫力は圧巻。
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キャラのぬるぬるな動きもさることながら、当たり前みたいに空撮視点でぐりぐり動くわカメラ遊びはしまくるわ、文字通りのライブ感が凄い。


CMを挟んで、いよいよライブも終盤!って、工エエェェ(´д`)ェェエエ工
いやまあ、仕方ないけどさ・・・(ノД`)シクシク

揃いの新衣装に身を包み、MCタイムへ。
「後ろの人も、ちゃーんと見えてるからね〜っ!!」
自分がアイドルを目指すきっかけとなった一言を、嬉しそうに発する春香。
そう、春香は誰かの夢になれるアイドルになったのです。
後ろの人も、3階の人も。そんな言葉が使えるほど、広い会場。
そんな場所に立って、そんな場所を埋め尽くすファンに囲まれてキラキラと輝くアイドルたち。
これからもずっと、アイドルとして頑張っていくために、今日のライブを大成功へと導く。
これを感無量と言わずして何というのでしょうか。
そして、もう1人の大切な仲間を舞台へ呼びます。

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\りっちゃ〜ん!/\りっちゃ〜ん!/\りっちゃ〜ん!/

大歓声で迎えられる律子。
プチピーマンさん、確実に増殖しているようですねw

もちろん律子もステージに立つとは思っていましたが、何となくここでスッと腑に落ちました。
今さらですが、律子がプロデューサーになったこととか、竜宮小町がいることは、765プロという関係の前には何の障壁にもならないんだなぁ、と。
普段はプロデューサーとして、でも時には同じアイドルとしてステージに立つ。
そんな複雑な立場だけど、それは仲間という観点で見れば春香たちと何ら変わりない。それこそステージに上がることのない小鳥さんや、社長やプロデューサーでも同じ。
立場や役割が変わっても、家族という絆の中ではその価値は等しく変わらないのかもしれない。
竜宮小町の非プロデュース化で揺れる俺たちにゲームの開発スタッフが訴えたかったこと、最後まで大切に守ろうとしていたのは、そういう部分なのかなと。
まあ、上手い具合に騙されている気もしますがw
もちろん、理想を言えばキリがないですけどね。何だかんだでアイマス2がここまでこれたのは、非プロデュースだからって存在を消したりするわけではなく、765プロという絆を『みんな』が大切にしていたからなのかもしてないと、ちょっと思えました。


律子を見送ると、社長はポツリと呟きます。
「彼女たちこそ、私が事務所を作ってまで追い求めた、アイドルの完成形なのかもしれない」
22話と同じく、社長の過去を彷彿とさせる言葉。
1つだけ分かるのは、社長は自分の手では理想としたアイドルを生み出すことができなかったこと。
それを成してみせた若きプロデューサーに何を思うのか。
そして、プロデューサーは。
「・・・いえ、俺もみんなも、まだこれからです!」
13話と同じように、まだこれからだと言ってみせます。
凄いよね。社長をして完成に近いとまで言わしめたのに、まだまだと言える。
プロデューサーの理想は一体どこまで果てしないのだろう。
彼女たちなら、もっとどこまでも行ける。きっとその想いが、信頼が、彼女たちを導くレールとなってどこまでも行くことができる。
大きすぎる期待は時に重荷となるかも知れないが、それでもみんなを信じることをやめないのだろう。
『いつまでも、どこまでも』
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回想シーンとイメージPVのような造りで届けられた新曲は、ライブのタイトルであり、今の彼女たちそのものを表現した曲でした。
言ってみれば、思い出ボム13連発からの13人バーストアピール。
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小さな種は大きく葉を広げる大樹となり、決して揺るがぬ大きな幹と根を持ち、さんざめく歌声を果てしなく広い空の下まで届けるのだ。
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それを見守るように浮かぶ光たち。多分それが、ファンの姿。
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大歓声に包まれる会場。思わず泣いてしまう小鳥さん。
堂々と舞台に立つ13人のアイドルの姿に、目を細めるプロデューサー。
あの姿こそが、きっとプロデューサーに『まだこれから』と言わせる理由なのでしょう。


――そうして、大成功を収めた2ndライブから1,2ヵ月後。
再び春が巡ってきた季節に、ようやくプロデューサーは退院することができました。
事務所ではアイドル全員が揃い、家族の退院を待ちわびていました。
退院したプロデューサーを出迎えるために、みんなで仕事の調整をしたであろうことは言うまでもないですね。
とんだアクシデントでしたが、アイドルたちも自分たちのことを見つめるいい機会になったようです。
しっかし、事務所にいないのに好感度が上がるとかこれがイケメンの力か・・・!(ぉ
戻ってきたプロデューサーの元には、生っすかレヴォリューションが決まったり、春の嵐の全国公演が決まったりと、驚きのニュースばかり。
チラリと小鳥さんに目を向けるプロデューサー。どうやら小鳥さんがわざと黙っていたようですw
みんなでのお仕事も、個人でのお仕事も、どんどんと広がっていくことでしょう。
そして、もう一つの大きなニュースが。
明らかに手狭だった事務所の移転が決まったのです。
建設予定のビルにありえないほどの好条件で話が転がっていたため社長が飛びついたのですが・・・ところが、それは黒井社長の罠でした。
建設会社の計画倒産に巻き込まれ、移転資金だけを吸い取られてしまいました:(;゙゚'ω゚'):

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モニタの向こうで高笑いする黒井社長。一矢報いたということでしょうか。ぐぬぬ。
黒井社長はアイドル業とかせずに金儲けだけやってたらきっと凄いんだろうな・・・。
ちなみに建設会社の名前は「ブラックウェルカンパニー」。
「黒」「良い」・・・ではなく、井戸も英語でwell。そのまんまですね。気づけ社長w

結局、765プロはまた今の事務所を使い続けることになりました。
それが監督の、そしてこの世界でのアイマスの選択です。
事務所移転を最後にやると予想してましたが、見事に覆されましたw
よくよく考えれば、アイマスで「事務所」と言われてみんなが思い描くのは間違いなく、たるき亭の上にあるオンボロ事務所。
アイドルたちがトップアイドルになろうと、何故か事務所だけはここのイメージがありますよね。
監督がそのイメージを大切にしないわけがない。ええ、当然のことでした。
・・・ゲームでも事務所を選択できる機能つかないかしら。


エンディングはみんなで花見兼プロデューサーの快気祝いへ。
最後のエンディング曲に選ばれたのは新曲ではなく、「いっしょ」でした。

いっしょに歌おう
いっしょの時代の中
いっしょで行こう
いっしょな夢を見よう
いっしょにいよう
いっしょがいい もっとずっと
大切にしよう 一生

アニマスのテーマそのものと言っていい素朴な歌。ひょっとしたら、監督はこの歌から着想を得たのかも知れません。

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なんとお弁当を作ってきたのは千早。
春香と美希にバッチリと言ってもらうほどの腕前に。
すげぇなぁ・・・成長したなぁ・・・(´;ω;`)胸以外

そして行方の分からなくなっていた春香の財布も、無事に退院祝いという形で渡せていたようです。
それを見て、「ハニーは渡さないんだからね!」と美希。
美希の発言はいつもの当たり前の反応なのですが、それに対して顔を真っ赤にして否定する春香。
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ようやくここにきて恋愛らしいフラグが見え隠れw
プロデューサーを出しておいて、ここまで恋愛フラグを避けつつアイマスをキチンと描いてきた手腕は絶賛に値しますね、本当に。


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小さなライブハウスで充実した顔を見せるジュピター。
相変わらずの高笑いを上げる黒井社長w
善澤記者のインタビューを受けている愛・絵理・涼。と、まなみさはあああああああんん!!!
まだまだこの世界は続いていくんだと言わんばかりに、最後の最後まで描き続ける。

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だから最後は、「終わり」ではなく「またね」
例えテレビ放送が最後でも、アニマスの世界は、アイマスはまだまだ走り続ける。
TV放送最終回でありながら、これを最終回として作ってはダメなんです。
監督のこだわりと愛が最後の最後まで詰まっていました。
だから私も、25話を最終話と呼ぶことは決して無い。あ、いや、26話の製作は決まっていますけれども、そういうことではなくw


本来なら全体の総括といきたいところですが、とにかくアイマス愛に溢れた作品だったなー、としかw
アイマスはアニメ業界界隈に好きな人が結構多くて、こういった公式的な作品を作るときにはそれが何よりの強みになるのだと実感しました。
特にアイマス好きな錦織さんが監督やると聞いて、まあ80点くらいになってくれれば・・・と思っていたら200点を叩き出してきた、そんなイメージです。
気が向けば年末年始あたりにでもちょこっと書くかもしれませんが、今はこれで。

23話のEDだった「見つめて」がライブで流れるかと思ったらどスルーだったのが意外といえば意外。どこで聞けるのかな。
ま、何はともあれ、次は横アリですよ、横アリ!!
こっちのライブではきっとアイマスの次の展開――ゲームか、アニメ2期か、劇場版か、きっと何かが発表されることでしょう。
アイマスはまだまだ走り続けます。
TVアニメにはひとまず区切りが付きましたが、アニメを通じてアイマスを好きになった方、まだまだアイドルたちの活躍を見足りないでしょう?
ゲームでも、CDでも、漫画でも、好きな分野でアイドルたちを思う存分愛してあげてください。
みんなで、いっしょに、楽しみましょう!

最後に、半年に渡って拙ブログのアニマス感想を読んでくださった方、コメントを付けてくださった方、トラックバックをしていただいた方、皆々様に心からの感謝を。
アニマス感想を書き始めてからアクセス数が10倍に増え、正直驚いておりますw
アニメ感想ブログではなく完全にアイマス感想ブログですので、色々と読み辛い点が多々あったかと思いますが、1人でも多くの人に面白いと思っていただけたら幸いです。
これからはどうするか・・・ひとまず26話の感想は書く予定ですが、まだ先の話ですから何ともw
年末年始をのんびり過ごしてから考えたいと思います。
願わくば、2期や劇場版の感想を此処に書くことができますように。
それでは、どうもありがとうございました!