かつて、一世を風靡したアイドルたちが必ず身に付けたパステルブルーの衣装があったという。
大成したアイドルは必ず一度はその衣装を身にまとい、人前で歌い踊ったのだそうな。
その伝承にあやかり、今日では成人の際に大願成就を願い着用される伝統的衣装となった。
橙色に彩られし神より与えられたという伝説もあるその衣装の名は――


ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
第17話「Where does this road lead to?」
やや不安になるBGMで始まるアバン。
渋谷の女子高生を中心に大人気のカリスマJKモデル、城ヶ崎美嘉。
しかしその人気は運や天才によるものではない。隠れたひたむきな努力があってこそ裏打ちされる自信とカリスマだ。
だが、一心不乱にダンスレッスンを続ける美嘉の表情は、嫌なことを忘れたいがためであるようにも見える。
2f69f42e
美嘉に渡された新たな仕事。しかしそれは今までのイメージとは少し異なる、大人路線の化粧品メーカーとのタイアップであった。
美嘉はもちろん反駁するが、大人たちは訥々とそれを諭す。
彼らも不満であり、そして不安なのだ。成果の出せないプロジェクトは「整理」されてしまうのではないかと。上からの大々的な方針転換に反発して睨まれでもしたらと。
奈緒と加蓮のデビューが中止になったこと自体はそれとは関係ないが、美嘉の所属するプロジェクトが「整理」されてしまったら奈緒と加蓮もどうなるかわからない。
美嘉が後輩思いであることはこれまで散々描かれている。そんな美嘉がどれほど2人のことを案じているかは想像に難くない。
プロならば自分の心に嘘をついてまで、やりたくない仕事もやらなければいけないのか。
そんな辛さを誤魔化すかのように、美嘉はただひたすらレッスンに励む。
美嘉がこれまでどれほどのレッスンを積み重ねてきたのか。底が消えるほどすり減ったダンスシューズが雄弁に物語っていた。
xf56373


理想と現実の乖離
3bf05319
美嘉をキャンペーンモデルとして打たれたプロモーションは見事に成功を収めた。
美嘉もこれまでのイメージと違うものの、プロとして完璧に要求に応えた。
それは常務の見ている資料にも如実に数字として現れている。
しかし常務はその成功を当然のものとして、特に喜ぶこともなく改革を推し進めていく気でいる。
そんな常務をそっと諫める部長。
歴史ある346プロと言えどアイドル部門に手を出し始めたのはここ数年の話。結果が芳しくなくても仕方のない面もあるし、これから成果が上がろうとしていたところだ。結論を出すには早い、と。
だが常務はそれを一蹴した。
22e5f613
「それぞれのやり方、そんなものは必要ない」
「何より、そんなやり方は美城の名にふさわしくない」
「美しい城には、それに見合うお姫様を」
想像していたより、常務は美城の名にこだわりがあるようだ。アイドルなんてチャラチャラしたものは美城には必要ない・・・とまでは言わなかったが、伝統に見合うだけの高貴さを求めている。
そしてやはり、常務の言う個性は「あくまで美城の名に恥じないもの」という範囲内であったか。
アイドルの個性に合わせたプロジェクト、すなわち各プロジェクト自体がある種アイドルのようなバラエティに富んだ個性を持っているとも言える。ならば全てのプロジェクトを白紙に戻したのも頷けるというもの。
となると、やはりシンデレラたちの舞踏会が商業的に大成功を収めたとしても、常務の考えを変えさせない限りこの問題の真の解決には遠いだろう。

f58cd21d
常務の10センチの背伸び。彼女もまたシンデレラの可能性を秘めているのだろうか。美城の名を誇る気持ちと、その名を背負う重圧を感じられる。
単なる障害、目標、ラスボスに留まらない複雑な配役だ。

ca7af5b7
その直後のカット。方方に交渉して回るプロデューサーの靴。泥に薄汚れた革靴だが、それはプロデューサーの努力と誇りの証だ。
今回はシンデレラになぞらえて特に靴に注目したカットが多い。

プロデューサーが新たに作り出した企画、それが『とときら学園』
学校の教室という設定で色んなアイドルが出演するバラエティ番組だ。
あっぱれさんま大先生みたいですね!ナナも昔オーディション受けたんですよ〜!
週一のレギュラー番組というだけでも大企画なのに、今の346プロでそれをバラエティ番組で通すなど常務の妨害がなくても簡単なことではない。
その苦労を偲ぶ美波だが、プロデューサーは微笑でかわし、あえてその苦労を語ることはしなかった。
実直なプロデューサーらしい思いやりだ。
そしてとときら学園の名が示す通り先生役には十時愛梨と諸星きらりが選ばれた。
6df3e94c
ここで返事をするきらりの「うんっ」が最高に可愛い。いつものはぴはぴ全開ではなく、真面目に、けど暗くなりすぎず、静かにやる気を漲らせた「うんっ」だ。
生徒役にはみりあと莉嘉、そして各プロジェクトのキッズアイドルが協力してくれることとなった。

905cc937
あっ(察し)

何はともあれ、常務の性急な改革を快く思っている部署ばかりではない。
アイドルは多くのスタッフ・関係者に支えられて活動している。彼らと連携することは、舞踏会の成功のためにも大事なことだ。
9a616fe0
「くぅ〜、力を合わせてレジスタンスってロックだね!」
ストライキに参加しなかった子が何か言っとる・・・。

莉嘉はさっそくレギュラー番組のことを姉に報告する。
その目には、自慢の、理想の、オトナのカリスマJK城ヶ崎美嘉の姿が映っていた。
みりあもまた、家に帰って母親にレギュラー番組のことを報告する・・・が、みりあ母は生まれたばかりの妹にかかりっきり、ろくに話を聞いてもらえずにいた。


とときら学園、開校
翌日、莉嘉は今度は学校で友達にレギュラー番組出演を自慢する。
そのことで男子ィにからかわれるが、売り言葉に買い言葉、莉嘉はセクシー派カリスマギャルであることを見せつけてやると約束してしまった。
28ae5352
いかにも中学生ダンスィらしい女子のからかい方だが、「自分よりカブトムシを捕まえるのが下手な男は子供」という莉嘉の理屈も謎だ。「そういうこと言うからお前はガキだっての!」という負け惜しみにも一理あるw
なお、後ろの時間割を見ると月〜金7時限、土曜4時限とかいうバリバリの進学校だったりする(汗)

さて、クラスメートの鼻を明かしてやろうと意気込んでリハに赴いた莉嘉だが、ここで大きな問題が発生した。
学校という設定だったはずが、急遽幼稚園に変わってお揃いのチャイルドスモックを着ることになってしまったのだ。これほどセクシーからほど遠い衣装もない。
アイマスの名を冠する以上、チャイスモの呪いからは逃れられんのだ・・・!

dbb898ee
「これ着るの久しぶりー!薫、おっきくなっちゃったけど、着れるかな〜?」
「おバカさんねえ。衣装なんだから、今の私たちに合うサイズになってますわよ」




1823441


2014年5月31日・・・すべてはこのアニメ シンデレラガールズの属性別キービジュアル キュートバージョンが公開された時から始まった。
いや、ひょっとしたらお願いシンデレラのアニメPVのときから始まっていたのかもしれない。
実に1年半以上もの間、声付きがほぼ確実視されていながら運営の手のひらで弄ばれ続けた哀れな担当Pがいた。それが櫻井桃華のプロデューサーたちである。
確実視はされていたが、運営も誰も確約はしてくれない。総選挙もボイス総選挙でも順位は振るわず、周りのアイドルたちは次々と声付きに昇格し、アニメ前期では影すら映らず、このまま人気が落ちればあるいは・・・そんな恐怖と戦いながら煉獄の苦しみに耐えぬいたPたちに、ついに福音は鳴り響いた。彼らの魂は解放されたのだ。
「おめでとう」それ以外にかける言葉が見つからない。

d29e4e9c
アカン(アカン)

なお、たまに勘違いしている人を見かけるがプロデューサーがチャイルドスモックを用意したわけではない。現場のディレクターあたりの判断で変更されたのだ。
(もっとも、本番ではプロデューサーも涼しい顔してこれを認めているので責任はある)
こんなハイエース系おじさんが大喜びしそうな番組、こちらの世界の価値観で照らすとアウトとしか言いようがないのだが、何分この世界の人間は概ね清いのでそういう目で見ていない。
そう、面白いことにこの状況のアヴァンギャルドさに誰もツッコまないし、それを揶揄してギャグに昇華することもない。みんな「こういうのも可愛いよね」と真面目にチャイルドスモックを取り扱っているのだ。
・・・とは言っても、常務が見たらブチキレると思うがw

緑色のマスコットの声どこかで聞いたことがあるような・・・クレジットにはなかったけど・・・へご・・・。

「どんな悩みも、一肌脱いで解決しちゃいま〜す」(一肌で済むとは言ってない)
CL0KRJYUkAAU-Ey
でかい(でかい)
脱ぎキャラやカードイラストのせいで大きい印象のある愛梨のおもちだが実際は86センチほど。
それに対しきらりのおもちはなんと91センチもある。ゲームでは最近あずささんを超えた。
諸星きらりの秘めたる超グラマーボディを侮ってはいけない。

キッズアイドルたちがチャイルドスモックにも臆することなくそれぞれ元気に自己紹介する中、莉嘉だけはまるで元気がない。
衣装もさることながら、友人たちの前で大見得きってしまったとなればなおさらだ。
この辺、6話の未央に通ずるものがある。子供の世界は狭い。その中で友人、特に学友という存在は非常に大きなウェイトを占める。
友人に晴れ舞台を見せたい、友人の鼻を明かしたい、その思いの強さも友人の存在が大きなウェイトを占めればこそだ。
大人であれば知り合いからの評価と世間からの評価を切り分けて考えられるが、子供の内は友人・身内からの評価こそが世界からの評価にほぼ等しい。

f3903d08
理想と現実の違いに足元がぐらつく。莉嘉に与えられたガラスの靴は、背伸びしたいお年ごろにはあまりにも子供っぽかった。
リハ後、心配したプロデューサーから電話がかかってくるが、莉嘉はプロデューサーに心配をかけないようにバッチリだったと返す。
きらりは莉嘉の不調も、プロデューサーへの気遣いにも気づいていた。

友人・身内からの評価の大きさは、みりあとて例外ではない。
しかし生まれたばかりの赤ん坊はとにかく手がかかるもの。みりあ母には、みりあの話はろくに聞いてもらえない。
78568304
「うん、大丈夫・・・」
それでも性善の塊のようなみりあは、それに不満を言うでもなく、自分に言い聞かせるようにそう呟いた。

CL0K--KUkAM4L8N
一方、美嘉はすれ違う同世代の女の子たちの評判を耳にする。
その評価は、美嘉にとっては当然嬉しくないものであった。
莉嘉みりあや、6話時点の未央とも違い、アイドルとして一歩先輩となる美嘉の世界は広い。友人・身内以外のファンからの評判も重要であることが描かれている。
同世代の女の子たちを置いて、暗い階段を登っていく孤独なシンデレラ。
美嘉はアイドルは遊びじゃない、ワガママなんか言ってられない、と自分に言い聞かせる。

そんな美嘉が自宅に帰ると、突然妹が飛びついてきた。
聞けば、新番組の衣装に文句があるらしい。
「アタシお姉ちゃんみたいになりたいんだもん!」
「着るんだったら、今お姉ちゃんがやってる大人っぽいのがいーい!」
この子は――アタシがどんな気持ちであの衣装を着たか知りもしないで――
dd3c365d
莉嘉の言葉は、美嘉の地雷を直球ど真ん中でぶち抜いた。
「だったら・・・だったら辞めちゃいな、アイドルなんて」
「好きな服着たいだけだったら、アイドルでなくてもいいでしょ」
「遊び半分じゃ、真面目にやってる他の子の迷惑になるから!」
美嘉の怒りはもっともである。が、莉嘉は事情を知らないのだからこの発言も無理はない。
莉嘉はそもそもアイドルとはなんぞやに通じるような難しい質問をしたかったのではなく、ちょっと愚痴って、甘えたかっただけなのだ。
そもそも莉嘉にとってあの美嘉の写真は憧れそのものであった。莉嘉の美嘉への純粋な憧れをそのまま突き刺さるナイフへと変じる高度な脚本である。


お姉ちゃん同盟
莉嘉とみりあは、自分が一番大好きな人を想いながらすれ違っている今に、心を曇らせる。
美嘉は一晩経って、さすがに言い過ぎたと反省していた。そんなときふと、ベンチにしょんぼりと座り込むみりあの姿を見つけ、美嘉は声を掛けた。
しょんぼりなんてしてないよと言うみりあだが、普段なら黙っていても駆けずり回っている子がベンチにポツンと座っていたら、しょんぼりしている以外の何者でもなかろう。
60b550f5
「ちょっとこの辺がもやもやするかも・・・」
「この辺?」
「美嘉ちゃんは?」
「・・・ちょっと、もやもやする、かな」
美嘉は、何か思いついたようにみりあを遊びに誘う。

fc567abb
その頃、莉嘉はしょんぼりとプロジェクトルームを訪れていた。
そこではかな子が特大のケーキを作って待ち構えていたが、莉嘉は早々にそれが自分のためだと気づく。
おそらく莉嘉を励ますために、きらりがかな子に相談したのだろう。
莉嘉は、優しい仲間たちにぽつぽつと事情を話す。
莉嘉は莉嘉なりにこのお仕事が単にそれだけで完結するものでなく、舞踏会、シンデレラプロジェクト、他の関係部署、ひいては346プロダクションがどうなるかに繋がっていく大事なものだと理解している。
だけどどうしたって衣装に不満が残る。果たして、そんな望まない仕事で無理に作った笑顔が、誰かを喜ばせられるのだろうか。
ワガママだってことも分かっている。それでも言わずにはいられなかった。でも、そのせいでお姉ちゃんを怒らせてしまった。
プロデューサーには相談できない。プロデューサーが忙しいのは分かりきっている。仲間として、こんなことで手間取らせたくない。自分で解決しなくちゃいけない。

713a41b5
「・・・面倒くさいなあ、もう」
と、声を掛けたのは杏老師
「自分で解決しなくちゃ」と凝り固まってしまった莉嘉に仲間として即座に助言を授ける。面倒くさいと言いつつ、放っておけない非凡な面倒見の良さ。
それに自分で解決と言っても簡単にできないから今の状態になるわけで、ならばそれを無視してアドバイスを叩きつける流石の慧眼である。
「何を着たって自分は自分なんだから、服なんてなんだっていいじゃん」
襤褸を着てても心は錦。さすが『人は人、私は私』コンプガチャのマスターである。たださすがに老師はもうちょっと服装に気を使ってください。
ところがそれに反論するのはきらり。きらりはその体型ゆえ、好きな可愛い服など市販で巡り合えない。その苦労を味わってきたからこそ、なんだっていいなんて簡単には言えない。
なればこそ、衣装を可愛くアレンジすることにこだわりがあるのだ。
杏もきらりも、どちらの言い分にも一理ある。まさに二律背反。結論が出ないかと思いきや、そこにこそ答えを見つけ出した莉嘉であった。
ef8a079b

なおここで、「でも、どんな格好してても、結局きらりはきらりじゃん?」の台詞に非常なあんきら力(ちから)を感じたので記しておきます。


f5f20cfe
カラオケに、ショッピングに、プリクラに。
美嘉は、普段莉嘉と一緒に行っているだろうお出かけコースへみりあを誘う。
なおカラオケで歌っていたのはみりあのソロ曲「Romantic Now」である。
xf56425
美嘉と言えばフヒヒ★な扱いをされた黒歴史があるが、それを表に出し過ぎることなく綺麗なまま、しかし分かる人には分かる濃さで上手く描いていると思う。

みりあもまだまだ誰かに甘えたい年頃。甘えん坊な妹を持つ美嘉に、一日妹ように甘えさせてもらって、元気を取り戻したようだ。
元々みりあの悩みは仕事上のものではない。ただちょっと誰かに甘えたくて、でも甘える方法を知らなくて、もやもやを貯めこんでしまった。
まだちょっと、お姉ちゃんになるために準備が必要だった。ただそれだけなのだ。
みりあは美嘉に家でのことを打ち明ける。
それは、美嘉にとってはよく知る感情だった。かつて5歳の美嘉が、今のみりあより幼かった頃の美嘉がまったく同じ経験をしたことだ。
50699dcf
みりあにとって、それはどれほど嬉しかったことだろうか。
自分の抱いたもやもやを理解してくれる人がいたこと。
もやもやを抱いたのが自分だけじゃなかったこと。
それが悪いことでも何でもないと分かったこと。
「「お姉ちゃんって辛いよねー」」
2人のお姉ちゃんは屈託なく笑い合う。

「これからお姉ちゃん同士、協力していこう!辛いことがあったらいつでも聞いてあげる」
「じゃあ美嘉ちゃんも辛いことあったら絶対私に言ってね!」
そう言われても、みりあは妹の莉嘉よりも年下である。姉の先輩である自分が頼られても、自分が頼るはずがない。美嘉はそう思ったことだろう。
「アタシは辛いことなんてなんにも――」

1ee623e6

だけど、涙が。

e9b908f3
みりあは何も聞かずにそっと美嘉の頭を抱き寄せる。
「ゴメン、みりあちゃん・・・」
「いいよ。お姉ちゃんだって、泣きたいときあるよね」


a8df1b86



1ca36d76
正直、軟弱な言葉なので「バブみ」ってあまり使いたくないんですが、このみりあちゃんから感じる波動、これこそがバブみであると魂で理解した。
姉を通り越して母まで行ってるじゃないですか・・・。

45549e44
妹をあやす母の代わりに家事を引き受けるみりあ。
こうやって少しずつ、少女は姉になっていく。
お兄ちゃんお姉ちゃんにとって、頼もしいとは最高の褒め言葉なのです。


カリスマJC・城ヶ崎莉嘉
自分のやるべきことを見出した莉嘉は、それをお姉ちゃんに見届けてもらうために美嘉に謝罪を添えて書き置きを残しました。
美嘉も莉嘉も、お互いに謝りたいと思う心は同じ。でもこの喧嘩の幕を引くのは、謝罪の言葉なんかじゃない。そのために莉嘉は、美嘉をとときら学園の収録本番に呼び出します。
みりあも、リハと挨拶を変えて妹のことを積極的にアピールするように。すっかりお姉ちゃんです。
そして莉嘉は。
2511b404
「セクシー派カリスマギャルの、城ヶ崎莉嘉でーすっ☆」
「えー?莉嘉ちゃんは園児なのに、ギャルピースなんですかー?」
「だって、アタシはアタシだしぃ。隠れたお洒落も忘れませーん!」
きらりと杏のアドバイスどちらも取り入れて、チャイルドスモックをきっちり着ながらギャルとしてのアピールもばっちりと決めてきた。
一見すれば滑稽な格好。しかし莉嘉の堂々たる姿勢が、これこそギャルであると主張している。その資質を人は、カリスマと呼ぶのだ。

望まない衣装の仕事。方向性は真逆だが、莉嘉もまた美嘉と同じ立場になっていたことがとても面白い。そして、妹は「アタシはアタシ」で乗り越えてきた。
だったら。
paa1438961013728
「こんなの見せられたら、アタシも負けてらんないし!」

美嘉は次の写真撮影に望む。
衣装はもちろん、前と同じように大人びたもの。
しかし、美嘉のとったポーズはクライアントの要求とは違うものだ。
アシスタントは思わず変えさせようとするが、美嘉の全力がカメラマンの先生の心を動かした。
大人から押し付けられた大人びた衣装――それに屈服しない、芯のある力強いギャルの可愛さが。

d9f0c6eb
「やっぱりお姉ちゃんって言ったらコレだよね」
3284ea0a
美嘉の心の底から嬉しげな笑顔。
「当然。なんたってアタシは、カリスマJC城ヶ崎莉嘉の、姉だからね!」
カリスマJKがついに認めたカリスマJCと、何かと大変なその姉は仲睦まじく腕を組むのであった。
paa1438961072092



a8df1b86



次回「A little bit of courage shows your way.」
僅かな勇気が貴女を導いいてくれる・・・あ、なんか智絵里回っぽい感じだ・・・。
今さらですが、2nd Seasonは他のゲストキャラをストーリーのメインとして絡ませながら、CPのアイドルたちのさらなる精神的成長も描く・・・という流れになっているようですね。
ということはまた次の智絵里回がそろそろ来る?
ううううう・・・このアニメスタッフを信じてはいるけど、正直智絵里って描くの難しいと思うんだよね・・・。

それはさておき、今回の莉嘉美嘉の喧嘩から仲直りの流れ、非常に驚きました。
正直、この喧嘩って些細なすれ違いみたいなもので、お姉ちゃんが「あれは望まない仕事だった、ちょっと八つ当りしてしまった」って言えば解決するんですよ。
ところが本編中では直接謝らせないんですね。それなのに、莉嘉はちゃんと自分なりに結論出して解決してしまう。それどころか、美嘉の悩みまで解決しまった。
ここに莉嘉の多大な成長が描かれているわけです。
だからこそ、最後の「カリスマJC城ヶ崎莉嘉の、姉だからね」という台詞が抜群に効いてくる。この台詞と最後の美嘉の写真に今回のテーマの全てが詰まっていた。
ここで最後の台詞が「カリスマJK城ヶ崎美嘉だからね」になっちゃうアニメが実に多いんですよ。この差は天地です。

莉嘉美嘉みりあの三者に悩みを抱かせるところから初めて、交互に交流し、影響しあって悩みを解決していく人間模様、さらにネタも詰め込んで、とても23分で描き切ったのが信じられないボリュームでしたね。
それでいて演出に急いだ感覚がなく、むしろ取るべき間はきちんと取って綺麗に整えられていました。
極限まで考えられたコンテと、それを支えた脚本あってこそでしょうね!
いやあこんな素晴らしい脚本を書いた人は誰かな〜憧れちゃうな〜

雑 破 業


そうそう、最後の美嘉の写真も凄い出来。演出でも曲でも台詞でもなく、このイラストこそが今回の締めなわけで、このイラストが輝いてないと今回の話全てがコケてしまう。
そんな重大な役目を背負ったイラストでしたが、文句のつけようもない最高のものでしたね。
画、シナリオ、演出、音楽、演技、それらがそれぞれ素晴らしい仕事をして見事なハーモニーとなったアニメを見るのは本当に楽しいですね。最高です。
それではでは。