「秘密の花園」は1911年に発行されたフランシス・ホジソン・バーネットによるベストセラー小説。
両親や使用人たちを流行り病で全て失い、伯父に引き取られたワガママなお嬢様・メリー。
伯父に決して入らぬよう言われた庭園の鍵を見つけたことから、彼女の物語が動き始めます。
使用人マーサの弟・ディコンと友達になったメリーは、2人で庭園の奥に荒れ果ててもなお美しいバラ園を見つけ出すのです。
2人は誰にも内緒で花園の手入れを始めました。
そんなある日、メリーは屋敷のもう一つの秘密を知りました。それは、図書室のカーテンの向こうにいる、伯父の息子・コリン。
彼は、幼いころから病気のためにベッドから出ることすらできないのです。
親の愛を知らず捻くれてしまったコリンに自分と同じ境遇を感じたメリーは、コリンに花園のことを話ました。そして・・・というお話。


ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
秘密の花園の続きは本屋さんにどうぞ!
第21話「Crown for each.」
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冒頭から雨のシーン。
雨と言えばアイマスでは不穏な空気を示す演出として頻出のものですが、今回は暗いBGMを使わないことで雰囲気を変えてきています。
混迷ではなく、そこからの脱出を示唆しているかのよう。
その証拠に、未央は迷いなく舞台のオーディションに挑んでいます。
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ところでこの羽田リサとかいうおっぱいスペック高そうな子はいつゲームに出るんですかね?

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プロジェクト・クローネのMV。
「荒れ果てた古城がアイドルによって美しく再生する」物語。まさに美城常務の描く理想の姿である。
アイドルたちの背景もそれなりにキャラの個性や出自に合わせたものになっているのが細かい。

アーニャと、そして未央のソロ活動は少なからずシンデレラプロジェクトの面々に衝撃を与えました。
特に凛は、自分が迷ってしまった「せい」でニュージェネの絆を壊しかけていると思い込み、責任を感じているようです。
結論から言ってしまえば本当にそれは誤りなのですが、未央はまだその心の内を2人に語ることはありませんでした。
秋のライブについては調整する、待っていてくださいと、その場しのぎの言葉ではない、安心を感じさせるプロデューサーの声色。この微妙な演技の使い分けが見事です。


三ツ星
未央は無事にオーディションに合格したようで、舞台の稽古に入りますが、やはり慣れない演劇という分野に苦戦している様子。
芝居の上手い声優さんに芝居の下手な芝居をやらせる妙技です。
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一緒の舞台に望む日野茜、高森藍子の2人とは、ゲーム内でポジティブパッションというトライアドプリムスにも負けず劣らずの人気を誇るユニットを組んでいます。ファン感涙のワンシーン。
「台本離せるか?」というのはもう台本を暗記できたか、ということ。それにはいと応える未央は、演技力はまだまだでも情熱は十分であることを示しています。

未央の抜けたNGsは何だかぎこちがない。でも、そんな2人を余所に未央はあまりにも普段通りで。
決して卯月や凛を避けているわけじゃない。むしろ今の姿が自然で正しいものであるかのように。
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「しぶりんも、やりたいことやってみれば?」
と、階段の上から明るく誘うのです。
未央の急激な変化について行けず、凛はまた別の意味で戸惑います。今のままではまだプロジェクト・クローネに合流することはできません。

プロジェクトルームでは、全体練習に向けた時間調整をアイドルたちが自主的にやっていました。
今やみんな忙しくなり始めており、12話のように揃って合宿なんて簡単にはできなくなっています。
ああこのみんなでスケジュールをにらめっこするの、アニマスを思い出すなあ・・・そして春香さんが・・・奈落で・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
しかしプロジェクト・クローネに参加することになったアナスタシアはPK側で、そして美波はソロとしてシンデレラプロジェクトから参加することになっていました。
つまり、同じくプロジェクト・クローネに誘われている凛や、NGsもどうなるか分からないということ。
全員が一緒にライブに出ることも叶わないという事実はCP全員に動揺を与えます。特に卯月の指や肩の細かい反応に注目。
だがその中で、蘭子だけは何か言いたげなのでした。

話は遡り、前回のラストの続き。
プロデューサーは凛の件を黙っていたことを謝罪しますが、未央はそれがプロデューサーの優しさであることを、もう十分に理解しています。
「私、悔しいよ」
「しぶりんはさ、ずっと悩んでたんでしょ。私、全然気が付かなかった」
「ニュージェネ以外の道なんて、考えたこともなかったしさ・・・ううん、考えたくなかった、っていうか」
未央にとってニュージェネはアイドル活動の全てだったと言っても過言ではない。
かつて自分のせいで卯月や凛に迷惑をかけた負い目もあるし、それだけ愛着もある。
3人でなら何でもできる。3人でもっとキラキラできる。そのために自分がリーダーとして引っ張らなきゃ、引っ張って行きたいと思っていた。
だけど今、渋谷凛は自分たちから離れようとしている。それはきっと、勢いだけで何もできない自分のせいで――
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「それは違います」
本田未央は間違ってなんかいないと、力強く断言するプロデューサー。
未央が感じていたニュージェネレーションズの可能性、それはプロデューサーもまったく同じでした。
てっきり自薦かと思っていましたが、リーダーに未央を指名したのはプロデューサー本人でした。
だからこそ、未央のやってきたことに間違いなんてないと確信を込められる。
凛の抱えている問題は、それとはまったく違うもの。
プロデューサーは未央と視線の高さを合わせるように、隣に座ります。
違うものだからこそ、違う視点から見てみなければ分からないかもしれない。
分からないからこそ、確かめたいと思っているのかもしれない。
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未央の頬を流れる涙が美しい。ここ本当に綺麗な作画なので何度も見て欲しい。
立ち上がり、見上げた夕焼け空に光る三ツ星。
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「プロデューサー・・・私も見なきゃ」
「それが何なのか分からないけど、私、しぶりんにちゃんと答えたい
「じゃないと3人で前に進めない気がする」
いい子ぶって、納得したふりをして、凛を送り出すことは容易だ。でもそれは本当の友情じゃない。
ニュージェネを本当の仲間だと思っているからこそ。ちゃんと考えて、納得した上で答えを出したい。
未央はそう決意するのでした。


話をしましょう
ニュージェネとしても、シンデレラプロジェクトとしても道を決めきれない凛は、後悔のどん詰まりに陥っていました。
未央と同様に、凛にとっても卯月にとってもニュージェネは大切な仲間なのです。
それが自分のせいでバラバラになってしまうなんて、耐えられるはずもない。
そんな恐怖に震える凛の腕を、卯月はぐっと掴みました。
「未央ちゃんとお話しましょう!」
「別々に悩んでるのはよくないです!ちゃんと納得いくまでいっぱいお話しましょう」
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そういう卯月の手も、震えていました。
不安にずっと心が怯えているのは卯月も同じ。でも、目の前で大事な友人が自分より縮こまってしまっていたら、その手を取らずにはいられない。
それが島村卯月。まさにメインヒロインの系譜。
「大丈夫です」
「大丈夫です!」
「私達3人で頑張ってきたんですから!」

一方、すっかり硬さもとれ、未央の舞台稽古は順調に進んでいました。
実は女優に憧れているという未央の設定を上手く消化してくれているのは嬉しい限り。
ゆるふわな藍子ちゃんの少年役の演技も必聴もの。
舞台稽古の中で、未央は今までの自分にはない、『何か』の感触を得たのでした。

全体練習の時間調整をしていた残りのシンデレラプロジェクトメンバーですが、話題の中心はラブライカやニュージェネに移っていました。
もちろん、本人たちが決めたソロ活動に誰も反対するわけじゃない。
でも今は時期が時期だ。ライブが失敗してCP解散などということになっては元も子もない。
今はひとまずCPを優先するべきじゃないのか。そのことが不安となって全員に伸し掛かる。
だが、
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「私は、いいことだと思うんです。美波さんたちが決めたこと」
いつもの熊本弁を捨てて、自分の気持ちを吐露したのは蘭子。
「冒険・・・なんじゃないか、って」
蘭子には、高熱で倒れてしまった美波の代役としてサマーフェスの舞台に立った経験がある。そうだ、「今の自分のユニットとは別のユニットとしてステージに立つ」その経験を先駆けて体験したのは蘭子とアーニャではないか。
初めはただ代役を務められるようにと思っていた蘭子。しかし、いつもと違うステージを、みんなが応援してくれて、頑張って乗り越えたその先に見えた景色は。
そのドキドキは、今でも蘭子の大事な思い出として息づいている。
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「美波さんたちは、どう思ってるのかな・・・」
そう、ポツリと呟いたのは智絵里。
本人たちを抜きにあれこれ悩んでいても仕方ない。かな子も同意し、杏も促します。
本来こういう建設的意見は杏が先に出していたところですが、智絵里やかな子が言わずともその域に達してくれたことにちょっと嬉しそうな老師。
未央が自分で答えを見つけようとしていたように、CPのみんなも自分たちで乗り越えようとしていました。
彼女たちの成長のためにプロデューサーが手を尽くすばかりではなく、ときには見守ることも大切です。


秘密の花園のつぼみ
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コスモスに囲まれた美城の噴水庭園で、ついに未央と、卯月と凛はお互い向き合いました。
これから、とても大切な話をするために。
「私たち、話したいことがあって」
「うん、私も」
そう言って未央が渡したのは、『秘密の花園』の台本でした。
「練習、付き合ってくれない?」
「・・・はぐらかさないでよ!」
「はぐらかしてないよ」
未央はあくまでも真剣な表情。
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『アンタみたいに勝手な人なんて、もう知らないわ!』
突然の台詞に呆然とする2人。
一瞬未央の本音が爆発したか、と思わせてこれはお芝居の台詞。
自分は死ぬんだと決めつけて、いじけて外に出ようとしないコリンに、メリーが怒るシーンです。
『アンタの病気の半分は、アンタ自身よ!自分に呪いをかけてるんだわ!』
『ボクはキミと違って、体も弱くて・・・本当に外に出られるの?』
『アタシだってここに来た時は体も弱くて・・・それに「外だって、大嫌いだったわ」。でも・・・』
未央の演技に目を奪われる2人。
『マーサやディコンが教えてくれたの』
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『「外は宝物でいっぱいだ」って!』
『そうよ、空は高くて、ハリエニシダやヒースやバラが芽吹いているの。外の空気をいっぱいに吸って!』
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『「ボクも・・・いっぱい、吸えるかな」』
未央に導かれるように、思わず歩き出す凛。

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美波もまた、ベテトレさんから厳しいレッスンを受けていました。
いや、ベテトレさんが止めてもまだ、もっとと言い出すほどに。
美波の笑顔はやる気と楽しさに輝いていました。
それは美波が「冒険」しているから。アーニャも、美波も、どっちも頑張って秋のライブを成功させる。そこにはシンデレラプロジェクトやプロジェクト・クローネの垣根なんてものは毛ほども感じさせない。

『・・・なんて美しいんだろう。ボクはもっと早くに「ここ」に来るべきだったのに』
「うん・・・ゴメン、待たせて」
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台本にはない、未央の本心からの台詞。
『大丈夫、これからだもの!明日も明後日も、ここに来ましょう!』
『そうさ、春の次は夏、その次の秋も、冬も・・・ずっと、ずっと』
――秋も。
――冬も。
『「恐れずに踏み出せば、花園は私たちを待っていてくれるわ」』
『「花園は生ける輝き」』
『「花園は魔法の場所」』
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『『「花園は、私たちの心」』』



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言葉だけじゃ伝えられない。未央は舞台に挑んでいる今の自分を見せることで、凛を促したのだ。
外の世界が、こんなにも素晴らしいことを。
今の場所からじゃ見えない「何か」が、きっとあることを。
未央や美波のキラキラと輝く姿は、CPみんなの不安を吹き飛ばすには十分でした。

その帰り道、卯月と歩道橋を登りながら、凛はついに決意しました。
奇しくも、加蓮や奈緒が決意したのと同じ、階段の上で。
凛が口を開いた瞬間、それを予期していたかのように、遮って同意する卯月。
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凛の背中を押し、卯月も「頑張ります!」と決意を新たにする。
だがまだ、その足元は階段の途中にあったまま。


卯月の一歩
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秋のライブは、CPからは美波ソロ、凸、CI、*andなつなな、そして蘭子と小梅のユニットRosenburg Alptraumでの参加となった。他のメンバーも自分たちのユニットに固執することなく、「冒険」したユニットもあるようだ。
プロジェクト・クローネから参加するアーニャ、凛を除き、舞台で忙しい未央、そして新ユニットを始動させた卯月は完全に不参加となった。
プロデューサーから提案された新ユニット、それは小日向美穂との正統派キュートコンビ。智絵里が正統派でないと申すか!ヾ(*`Д´*)ノ"
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ニュージェネとしての目標は見つかった。では島村卯月個人としての目標は何か。
それが答えられない卯月は、プロデューサーの提案に一も二もなく飛びついた。先へ行ってしまう凛や未央への焦りもあったかもしれない。
「凛ちゃんはすごく綺麗な声してて、未央ちゃんは演技がすごく上手くて・・・」
「私のいいところって、なんでしょうか・・・」
「笑顔です」
第一話と変わらぬやりとり。周りは変わりつつも、未だ変わりきれない卯月。

ひとまず、秋のライブに向けて新たなメンバーも加わったCPの決意は固まった。
秋の舞台は東京体育館。デレマス2周年ライブの舞台でもあります。
お互い支えあい準備に余念がないCP。
個人主義なのかそれぞれ顔も向き合わせていないPK。
これの意味するところは一体。
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そして、裏方としてみんなの手伝いをする未央と卯月。次回は秋のライブで一波乱あるのでしょうか。
デレアニのことなので次回はしれっと「そして秋のライブが終わり・・・」から始まっても不思議ではありませんがw


次回「The best place to see the stars.」
あの星を見るために最高の場所。
次はラブライカ回ってことで美波の話かな?

今回もまたイイハナシダナーと涙を滂沱と流してしまいましたが、まさかお伽話だけに飽きたらず児童文学にまで準えてくるなんて。
3人で屋上で秘密の花園を演るシーンは、本当にこういう演出大好きということもあって、何度も見返してしまいます。デレアニは特に元ネタに対するリスペクトと、それを脚本に昇華する力があるよね。
あのシーンは桃園の誓いならぬ、花園の誓いと言うべきかw
未央の想いはまさに想像通りだったけど、それより一段と深かったというか、深く描いてくれた感があって、未央のことが好きになる気持ちが本当に止まらないです。

そしてまた恐ろしいことに、卯月の問題だけは抱えたまま何一つ解決しやがらなかったw
解決したのはあくまで凛の問題で、凛や未央が悩むことで受ける卯月の心労が消えたに過ぎない。
階段を登り切った凛、未央、そして加蓮や奈緒と違って卯月にはあと2段残されていた。この2段が恐ろしい。
時折見せる意味ありげな卯月の表情、凛と未央が和解するシーンですら影が差す演出。このスタッフに偶然などない。全て意図的だ。
13話のラブランコすらユニットを変えていくことへの伏線だったとか・・・読めるわけがないw
それでは。


あ、それはそうと、まだあと4話あるし響子ちゃんPはワンチャン期待していいのでは。