新たなヒカリに会いに行こう
生まれたての希望を抱きしめたら
新たな自分に会いに行こう
この笑顔が君まで届くように


ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
第24話「Barefoot Girl.」
「・・・君の輝きはどこにある?」
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ガラスの靴も美しいドレスもなく、12時過ぎにお城へ辿り着いたシンデレラに浴びせられる、常務からの冷たい洗礼。
まさか、生まれたての勇気を抱きしめてやっと走り出せた卯月にとって、一番会わせてはいけない人がよりによって一番最初に会ってしまうとは、何とも皮肉である。
だが、この時点で卯月がくじけてしまうようであれば、最初から戻ってくることなど出来なかったであろう。それをさせたのは、仲間との強い絆だ。

灰かぶりは、事務所の薄暗い地下で途方に暮れていた。
未だ階段を登ることも出来ず、さりとてかつての居場所に戻ることも出来ず。
凛と未央に鉢合わせして、なんだかぎこちない様子。まだ卯月の中には迷いがある。
だが、2人のおかげでようやくプロデューサーに会って話すことができた。
「体調は?」
「あっ、はい、前よりは」
「・・・調子の方は」
「えーっと、前よりは・・・」
少なくとも明日のクリスマスライブに出ない、と言う気はなくなった、ということ。
しかしまだ、卯月はライブに出ますとハッキリ言うこともなかった。
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「いやだ!」
もしかして本当に卯月が出られないことになってしまうのではないか。
恐怖に駆られ、思わず凛が立ち上がる。
「3人で・・・3人で、出たい・・・」
普段のクールな凛からは想像もできない、まるで泣いてねだる子供のような声で。
7話のときもそうだが、凛は特段メンタルが強いわけでもなく、不安にとても弱い面がある。そんなところは歳相応の女の子なのだ。
そんな凛を優しく窘めるのは未央。だが、未央の気持ちも同じであることは瞳の描かれ方から読み取れる。
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「しまむー、来てくれて嬉しい。ありがと!」
だからこそ、気持ちを手のひらで伝えて、後は卯月とプロデューサーを信じて2人に任せる。
そういうことができるのが、今の本田未央なのだ。
そして、階段を登る決心がつかない卯月にプロデューサーが提案したのは、驚いたことに卯月が閉じこもっていた檻であるはずの『レッスン』でした。

「ごめん・・・私、カッコ悪い・・・」
凛は先程の自分を恥じるように、そう言います。
そんな凛の頬をつついて励ます未央。
「3人でライブに出るんでしょ。しまむー信じて、待ってよう!」
「私たちが下向いたらダメだよー」
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未央の笑顔はこんなにもブレなくて。頼りがいがあって。
今のニュージェネを強く強く繋ぎ止める、リーダーとしての力に溢れています。
「未央、すごいね・・・」
「もう、下向かないって決めたから!」
未央だって最初からそういう人間ではなかったことは、言うまでもないでしょう。
何度も挫けて、凹んで、底の底を見てきたからこそ、卯月と凛を支える力足りえるのです。


あの輝ける日々は
養成所ではなく、346プロのレッスン室に赴いた卯月。
そこには、いつものシンデレラプロジェクトのメンバーがいました。
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少し後ろめたそうな卯月に対し、屈託のない笑顔を見せる莉嘉みりあ。ロリ組の純真さに救われる一幕。
みくはプロとして卯月に苦言を呈しますが、卯月の気持ちもちゃんと理解しています。だからこそ、戻ってこれた卯月を変わらず仲間として受け入れる証としての、ネコミミ。
卯月はまだ迷いを抱えていましたが、それを察したきらりは基礎レッスン提案しました。
6人合同での基礎レッスン。卯月のダンスは他の誰とも見劣りしないもの。その実力は、秘めたる輝きは誰にも劣らないのだと示されています。
たった半年、されど半年。基礎レッスンばかりやっていた始めの頃から、随分と環境は変化しました。
みんな半年前を懐かしむように思い出を語ります。
若い頃の半年って、長いからね・・・。歳を取ると月日が過ぎ去るのが早くてダメだw
しかしシンデレラガールズたちが歩んできたこの半年は、本当に色んなことがありました。
例え卯月本人が今の自分に自信がなくても、この半年を歩んできたその道程こそが、その輝きの証であると思うのです。

思ってたのと違い、お姉ちゃんと会えないことやレッスンばかりだった、と莉嘉。
お友達が増えるとわくわくしていた、とみりあ。
みんなライバルだと思って埋もれないようにと空回りしていた、とみく。
誰かとぶつかりながら前に進むことが目指すべきロックだと気付いた、と李衣菜。
こんな自分でもアイドルになってもいいと言われたことが嬉しかった、ときらり。(号泣)
こんなに働かされるなんて思ってなかった、と杏。
ちょっと変われた自分とそのままの自分をどっちも大事にしたい、とかな子。
冒険して見えてくるものに心打たれた、と蘭子。
仲間ができて1人じゃないと思えた、とアナスタシア。
失敗ばかりだったときもあるけどやってみてよかった思える、と智絵里。
不安は誰かと分かち合えるから前に進める、と美波。
楽しいこと、辛かったこと、理想と違ったことも、理想通りだったことも、思い出は、アイドルそれぞれで違います。
不安なのはみんな同じ、でも抱える想いは1人1人形が違う。こういった個と全に関する表現がデレアニは非常に繊細で、多くのキャラを擁するシンデレラだからこそ、キャラの個性が際立たせられるのだと感じました。

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余談ですが、智絵里が宝物であるクローバーの栞を卯月にあげているのがとてもいい。
もう智絵里は自分の中にクローバーを持っているから。必要なときは手のひらにいつでも生み出せるから、実物のクローバーという"カタチ"はすでに形式的なものでしかないんです。
だからこそ、それを贈ることに意味がある。
最初は自分でも小さな幸せが欲しいと願っていた智絵里が、今度は自分と同じように誰かを幸せにしたいと願う。ゲーム本家での智絵里の心情変化とまったく同じ表現がアニメでも描かれていたことには感謝感涙しかありません。

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シンデレラプロジェクトのみんなに会って、その想いを受け取って。
卯月はシンデレラプロジェクトの始まりの場所へと還ってきました。
もう今は、何も失くなってしまったあのプロジェクトルーム。
卯月の空虚な心と重ねてしまいそうになりますが、そこで未央が空気を変えるように差し出した星形のメモ紙。
みんなに夢や願い事を書いてもらい、明日のライブイベントで飾るとのこと。
果たして、今の島村卯月の夢とは。

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一方、常務は再びプロデューサーに卯月を切り捨てるよう圧力をかけてきました。
常務はシンデレラプロジェクトの成果自体は評価しており、その才能も認めているからこそ、島村卯月というアイドル1人のために、Power of Smileという幻想のためにそれを潰えさせてしまうのは惜しいと考えているのです。
もっとも、万が一その提案に乗ったとして、シンデレラプロジェクトが今までどおりの成果を出せるとは到底思えないのですが・・・。
ここでの常務の性急な発言の理由は、後ほど触れられます。
プロデューサーは卯月は戻ってきたと主張しましたが、時既に時間切れだと常務はにべもありません。そしてそれは、おそらく正しいでしょう。
卯月がまだ迷いを抱えていることは常務にも見抜かれています。ライブはもう明日なのです。
「早く目を覚ますことだ」
と言われたプロデューサーですが、しかし、
「光はそこにあります。今の貴女には、見えていないだけで」
目を覚ますのはお前だと言わんばかりに、真っ向からのポエム返し。

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事務所からの帰り道。
あの歩道橋の上で、やはり後2段を残したまま。
卯月は未央と凛から託された星を手に、思い通りにいかない夜空を見上げました。
曇り空でも、星はきっとそこに。


目には見えない小さな輝き星
NGsクリスマスライブに向けた願い星は順調に集まっていました。
シンデレラプロジェクトの内側だけに留まるのではなく、その垣根を越えて個々人が築いた小さな繋がりが大きな輪となって、大勢のアイドルの夢を託されるに至ったのです。
後期の主題となったシンデレラプロジェクトの枠を超えるストーリーの収束点。
個人的に、今までのストーリーや登場人物の絆が1つに収束していくようなこういう演出大好きです。それが都合よく卯月を救ったりしないのがまた、物語の重みを感じます。

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「星、受け取ってほしーな♪」

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そしてライブへの招待状と星形のメモ紙は、隔たりなく常務にも送られていました。
しかし常務は、もはや島村卯月に見る価値なしと判断したようです。
それを諌めるのは、今西部長。
彼は、常務が意固地になりかけていることを見抜いていました。
常務の理想とはまったく相反するシンデレラプロジェクトが成果を上げ始めている。それもおそらくは、常務が危機感を覚えるほどに、だろう。
成果が出る分には会社として損はしないから問題ない、などと言っていた常務ですが、心の何処かではやはり成功なんてするはずがないと思い込んでいたのでしょう。
自分の理想と違うものが自分の理想を超えてしまうところを見たくない、そんな感情的な理由で目を逸らそうとしていることを指摘されて、僅かに常務は身を強張らせます。
常務にこんな反応をさせられるのは今西部長だけ。この分だと2人の過去は語られなさそうですが、想像は膨らみますね。
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「感情に囚われて、光を見失ってはいけない」
感情を処理できない人類は、ゴミだと教えたはずだがな・・・
「必ず見に行きなさい。見てからでも、遅くはないはずだよ」
感情に揺り動かされ目を曇らせた常務に、部長はキツくそう言いつけるのでした。

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その夜、卯月の部屋。
コルクボードに飾られている写真は、養成所時代、スタッフ参加した冬のライブ、凛の実家で買ったアネモネ、シンデレラプロジェクト結成、CDデビュー、そして夏のアイドルフェス・・・いつの間にか、こんなにも色んな思い出に溢れていました。
そして一番の宝物。今でも引き出しの一番目立つところに大切に仕舞っている、プロダクション入社オーディション合格通知証。
思い出から笑顔の力を貰うように、卯月はそれらを眺めていました。

翌日、学校を終えた卯月は、いよいよこれからライブ会場へ向かうことになります。
しかし、未だその顔に笑顔は戻らず。
裸足の少女に与えられたのはガラスの靴ではなく、地味で何の変哲もないただの通学用ローファーでした。
少女が纏うの豪奢なドレスではなく、ただの学校の制服。
そんな姿のまま、卯月は意を決して靴に足を通しました。
一歩学校を出ると、何やら騒がしい。
もはや何話ぶりかのプロデューサーによる職質芸。しかしこれは、勝利へのフラグ・・・!
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ただ遠くから見ていた憧れの場所
カボチャの馬車は、静かにシンデレラをお城へと連れて行ってくれます。
卯月は星に願い事を書こうとしますが、やはり思いつくことは出来ませんでした。
その途中、ふとある場所に目を留めます。
物言わぬ車輪をやめたプロデューサーは、そこへと馬車を走らせました。
それは、卯月が1話でライブスタッフをしていたコンサートホール。モデルはパシフィコ横浜国立大ホールです。
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ひょっとしたら、ここがこの物語の真の始まりの場所とも言えるでしょう。
その階段で偶然にも卯月・凛・未央、そしてプロデューサーは出会っていました。しかしながら、その偶然には誰も気づかぬまま。何ともドラマティックです。
ホールに入ると、誰もいない静かなステージが、その上で歌い踊るキャストを待ちわびているかのように、キラキラと輝いていました。
その光景に、思わず目を輝かせる卯月。
彼女の中にあるアイドルへの憧れ。それは決して色褪せることはなく。
一度はプロデューサーに見初められ、アイドルという魔法で憧れは報われた。
しかしその魔法が解けた時、シンデレラは自分に何もないことに気付いてしまった。
「舞踏会で、もし成果が出なかったら解散だから・・・だから」
「私も、頑張ってたつもりだったんですけど・・・」
「でも、いつの間にか、嘘になっていて」
嘘の頑張り、嘘の笑顔。
みんながキラキラしているのに、自分だけキラキラできていない。
自分はみんなみたいに輝けないんじゃないか。
自信を喪失したままの、そんなことをしても何も変わらないと思い込んだままの「頑張ります」は、全部が嘘になってしまった。
それなのに、そんな自分を仲間たちは信じて待ってくれている。
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「傍に行きたい・・・」
大切な仲間たちと一緒にステージに立ちたい。その気持ちに嘘偽りは一片もないのに。
「なのに、なのに私、今も怖いんです・・・!」
「もう一度、頑張って探してそれで・・・何もなかったらどうしよう、って」
「自分のこと、怖いんです・・・」
ユニットを離れての活動が寂しいとか、仲間からの期待が重いとかじゃなくて、悩みも苦しみも「キラキラしている仲間と一緒に輝きたい」という想いから始まっているのがあまりにも尊すぎる。
恐怖に蹲ってしまった少女がいたら、手を差し伸べる。それがプロデューサーの役目。
「・・・春に出会った時、私はあなたに選考理由を質問されました」
「私は、『笑顔』だと答えました」
「今、もう一度同じことを質問されても、やはりそう答えます」
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「『あなただけの、笑顔』だと」
NGsの仲間たちだけではない。プロデューサーも信じているのだ。
シンデレラプロジェクトのみんなと、プロデューサーがここまで来れたのは、『島村卯月の笑顔』があったからだと。
例えそれを、卯月自身が信じられなくても。笑顔を思い出せなくなったとしても。
それを聞いて上手く笑えないプロデューサーのように笑顔を作ろうとする卯月が痛々しい。
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「――島村さん、選んでください」
だが、そんな卯月にプロデューサーは決断を迫る。無情に、否、厳しさと優しさを込めて。
卯月の笑顔を信じるに足る証拠など口でいくら並べ立てても意味はない。ただ、みんなが卯月のキラキラしたものを強く信じていると、伝えるしかない。
卯月自身が自分で自分のキラキラしたものを信じてやらなければ意味が無いのだ。
「このまま、ここに留まるのか」
この埃にまみれた薄暗い階段の下か。
「可能性を信じて、進むのか」
それとも、階段の先にあるあのキラキラと輝く舞台か。

クリスマスライブの会場はHAMANOホール。こちらは山野ホールがモデルですね。
今回のライブタイトル「Wish Upon a star」は、1940年に公開されたディズニー映画ピノキオの主題歌に使われた不朽の名曲から。こんなところにも童話繋がりが。
すでに舞台は開場済み。開演までもう間もなくというところ。
焦る凛、信じる未央。
そこへ――階段を駆け上がる音が。
ついに、ついに。
最後の一段まで踏み出して。
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島村卯月が、戻ってきました。
「私、まだ、まだ怖くて・・・!私だけの笑顔になれるか分からなくて・・・でも、見て欲しい」
「私、確かめたいんです!もし、何かあるかもしれないなら」
「あるかわからないけど、でも」
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「信じたいから!!」
そう、叫ぶ。
自分ではまだ信じられないけど、みんなが信じてくれる、自分を信じたいから。
灰かぶりのまま終わるのは絶対に嫌だから。
もう魔法はないけれど、恐怖を乗り越える勇気を出して。
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その一歩を踏み出してくれた卯月を真っ先に受け止める未央。駆け寄る凛。
そしてニュージェネレーションズの絆を見守るプロデューサーの、笑顔。
「島村さん、選んだその先で、あなたは1人ではありません」
「私たちが・・・みんながいます」
最後のきっかけを作ったのは、プロデューサーの『笑顔』。
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誰よりも笑うのが不器用な男の笑顔が、笑顔が得意だった女の子の笑顔を取り戻した。
なんて、お伽話。

あまりにも直前過ぎたためか、卯月はなんと制服姿のままステージに上がることに。
しかしそれが本当に意味するところは、別にあります。
ふと、卯月のポケットからまろび出てくる願い星。
結局何も書くことができなかったそれを、凛はそっとポケットに戻しました。
卯月の願いは、夢は、簡単に形にできなくても、確かにその胸の中にあるのだから。
「大丈夫」
「一人じゃないよ」
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「キラキラしに行こうよ!」
隣にいる仲間の瞳は、煌めくダイアモンド。
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「はい・・・いってきます!」
そして泣き笑い、繋がる――


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ステージに上った卯月でしたが、やはり笑顔を作ることができません。
常務は当然だとばかりに鼻を鳴らします。
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しかし、凛が、未央が、そしてプロデューサーが見守る舞台を、大きく応援する声がありました。
それはサイリウムを手に卯月を応援する仲間たち。
「みんながいる」
「一人じゃない」
勇気を振り絞って。
託された思いを胸に、自分を信じて。
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「・・・島村卯月、頑張りますっ!」
今度こそ、本当の『頑張ります』を。

憧れてた場所を
ただ遠くから見ていた
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隣に並ぶ みんなは
まぶしく きらめく ダイアモンド
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初めは戸惑うような、恐る恐る足を踏み出すような歌い出し。けれども。

スポットライトに Dive!
私らしさ 光る Voice!
聞いてほしいんだ おっきな夢とメロディ
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時針の消えた時計。12時で解けてしまう魔法は消え去り、新しく手に入れたのは12時を過ぎても解けない魔法。
それは、この自分の靴で『今』進んでいける勇気。
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さあ クヨクヨに 今 サヨナラ
Go!もうくじけない
もっと光ると誓うよ
未来にゆびきりして
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島村卯月は、どこにでもいる、お姫様に憧れる普通の女の子。
それこそが、卯月『らしさ』。
その象徴こそが、ありふれた制服とローファーというモチーフ。
シンデレラに必要なのはガラスの靴でも、豪奢なドレスでもない。

Rise!もう諦めない
昨日 凹んで寝込んだ
自分とゆびきりして
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キラキラできるって、信じて、笑っていれば!
誰でもお姫様に、アイドルになれるから!

Live!「おしまい」なんてない
ずっと Smiling!Singing!Dancing!
All my ...!
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今度は仲間たちが、卯月に道を示してくれた。勇気をくれた。アイドルにしてくれた。だから――

愛をこめてずっと 歌うよ!
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次回、最終回。
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もはや何も言うまい。ただ座して待つのみ。


パシフィコの舞台裏でプロデューサーが卯月と対面するシーンは手に汗握りました。
何というか、絶対に間違えてはいけない選択肢をつきつけられている気分で。(例のBGM)
あの瞬間俺は武内Pだったし、半面武内Pを全力で応援する自分もいた。
アイマスは言うまでもなくアイドルとプロデューサーの話で、プロデューサーとは応援するファン自身、プレイヤー自身のこと。
個性的なプロデューサーを出すことは作品として面白くなる代わりに、「あれは俺ではない」というアイマスとして致命的な矛盾をはらむことになるんですね。
で、それを見事に超越してくれたのがこのシーン。
もちろん自分は武内Pみたいに寡黙ではないし、あの場面であんなカッコいい答えが出せるほど人間デキていませんがw
それでもあの瞬間は本当に引き込まれました。
視聴者と感覚の次元をシンクロさせる主人公を生み出すのに、無理に無個性だったり聖人である必要はないということでしょうか。
武内Pも寡黙なためそれはそれでキャラが薄いとは言えますが・・・しかし狙ってもなかなかできることではないと思います。色んな条件や偶然が重なった奇跡かもしれないですね。
とまあ、そんな感覚の混濁に陥らせてくれたこのアニメは、実にアイマス的であると思った次第です。
アニメからの新参がどうしても陥りがちなファン目線ではなく、プロデューサーとしての目線で見れるよう意識して制作されているのはあるのかなと。
それでは、また。