デレ4th東京公演のライブレポですが、その前にちょっと奇跡的な出来事に恵まれたので、その記憶を記録して留めておくためにも筆を執りましょう。


まず恒例のチケット戦争に敗北するところから始まるのはいつも通りなのですが、2日ともLVチケットは確保しておいたので最悪の事態はすでに免れており気楽なものでした。
とは言えやっぱり現地参戦はしたい。したいけれどもTwitterは当然チケット募集の嵐。こんな状況でTwitterを監視してても無駄だなと判断した私は、ある賭けに出ました。
そうです。会場近辺でのチケット乞食です。
当日、直前になって連れが病気だ仕事だとキャンセルになる事例は稀によくあります。会場が大きければ大きいほど、そういう事態も発生しやすくなるでしょう。
そんな人が偶然声をかけてくれるのを待つという究極の受け身戦法です。
おそらく99.9%上手く行かない方法ですが、400レベルでもいいから会場に入れればいい。(どうせやることもないし)開演直前まで粘ろう、と。

ここまで書いたからにはお察しの通り、驚いたことにこの作戦は成功しました。
いや作戦成功というか、太平洋戦争で日本がアメリカに勝つくらいのとんでもない大成功でした。

「あの・・・チケットお探しですか?」
「はい!お願いします!」
「実は一緒に行くはずだった友人が病気で来れなくなってしまって。よかったら」
そう言って差し出されたチケットを見て私は驚愕しました。



『さいたま2日券通し券 アリーナ』



信じられない。ありえない。まさか詐欺・・・いやチケットはどう見ても正規品にしか見えない。
全国数十万人のPが喉から手が出るほど欲しいであろうプラチナチケット。
そんなものが"余る"などという事実がこの世に存在していいはずがない。
一も二もなく了承した私が財布を取り出そうとした瞬間。

「3万でどうですか!?」

突然割り込んでくる声。いつからいたのか、私達のやり取りを見ていたのであろう男が強い口調で話しかけてきました。
(え?明らかに私と彼で取引しようとしてたのに割り込み?てか3万ってどゆこと?彼に転売をさせるわけ?)
恥ずかしながら急な事態に頭が混乱して私は咄嗟に対応できませんでした。
「いや、いいです」
その男にすぐさまハッキリと否定の返事をしてくれたのは彼でした。
(キュン・・・)
私が女なら確実に惚れてましたね。
幸い男は食い下がることもなくその場を離れていきましたが、本当に驚きました。


転売屋が畜生にも劣るゴミであることは言うまでもないですが、定価以上の値段で引き取ろうとする行為も転売に準じることです。
私は別に金が惜しくて定価で引き取ると言っているわけではないんです。定価を超えた譲渡はコンテンツにとって絶対にマイナスの影響しか及ぼさないと知っているからそう言っているのです。
Twitterでも○万円までなら出せますとか平気で書いてる人いますけど、転売屋と同じ目線で見てるからなこっちは。
あ、実際には3万どころか10万でも即決できるチケットなので、あれも転売屋だったのかも知れないですね・・・。


ともあれ、彼にキッチリ定価でお支払して(手数料分どころか端数も別にいらないと言われましたが流石にそれは自分が許せなくなるので定価を満額お支払しました)私は奇跡の欠片を無事譲っていただきました。
連番チケットなので2日間彼と席を隣にしまして、色々お話を伺った結果意外な事情が把握できました。

・彼自身はPではない(アニメや漫画もあまり見ないとのこと)
実はチケットの価値がよく分かっていなかった説。
・ロックコンサートにはたまに行くが声優系のライブは初めて
→アイマスは初めてでも取っ付き易い方だと言っときました。
・チケットを当てたのは会社の後輩で、アイマスPは後輩くんだけ。会社の同僚3人を連れてアリーナ通し券2*2の4枚で入る予定だった
なんだその運命力。後輩くん何枚積んだのかな・・・。
・彼のお兄さんはPなのでアイマスについてなんとなくは知ってはいる
→よし君もPになろう!というかお兄さん連れてくればよかったんじゃry

曲も声優も分からないまま、それほど興味があったわけでもないだろうに、周りを見てずっとペンライトの色を合わせようとしたりしてくれていました。いい人だ。
ただ今回は4時間超えに加えて休憩時間がほとんどなく、正直10thの次に疲れるライブだったと思うので、初心者でも取っ付き易いとか言っちゃった手前そこはちょっと申し訳なかったです。
彼は共鳴世界の存在論とかHotelMoonsideがお気に召した模様。これからPになってくれるといいな。

その場でも何度もお礼を言いましたが、この場を借りてもう一度改めてお礼申し上げます。
センターステージがそこそこ見易くトロッ馬車からは4列目という良席。アリーナというだけでも望外の奇跡だと言うのに、2日目はそらそらが乗った馬車が近くに止まってくれてな・・・もう思い残すことはありません。本当にありがとうございました。

なんかチケット乞食の話が長くなってしまったので本編の感想は後日でw
チケット乞食に成功したのは完全に運ですが、「こうしたらいいんじゃないか」と思うコツのようなものをいくつか実践したおかげで勝利する確率を上げることができた感も少しありますね。
周りの人が全然そういうことに頓着しないのが不思議でした。
そのコツについては内緒。次にまたチケット乞食をすることになったとき不利になるから・・・(爆)
それではでは。


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