アイマスMR ST@GE、雪歩主演公演の初日にこっそり行ってました。
良かった点悪かった点いろいろありましたが、とりあえず765ASPは自分の担当アイドルの主演回は必ず1回は見に行け、主演回がない担当Pは興味があるなら見に行っとけ、と主張したい。
デレミリに加えてシャニマスも稼働したこの2018年にまだ765ASに担当がいると名乗ってる酔狂な人間は必ずどっか拗らせていて、その拗らせた箇所に直撃で刺さるから見てこい。これは本気です。


まずMR ST@GEがどういうものかというと、DMM VR THEATERという施設で行われる3Dライブショーです。
VRと名前はついていますが、実際にはヴァーチャルな世界を覗き見するわけではなく、眼前のステージにあたかも実在するかのように立体的に3Dモデルのキャラクターが映し出されるのでARに近い。
ハコはライブハウス程度ですが、中に入ると設備のハイテクさに驚くはず。
床はフルフラットではなくシアターのように段差があり、座席もドリンクホルダーもちゃんとあります。
ライブハウス同様ワンドリンク制となっていますが、中の売店は物販を兼ねているため開場後は混雑します。ドリンクだけなら開場前に外から買うのがベスト。
設備の関係上、アイドルたちが踊る位置は意外と奥まっており、最前でもそれなりに距離があると感じるかと。

そして、ここが多分一番理解されていなかった部分だと思いますが、このMR ST@GEは単に3Dで踊るアイドルたちを眺めるだけのステージではありません。
MCコーナーでは客席とアイドルが必ずやり取りをします。アイドルが客席の反応をダイレクトに受け取り、言葉を返してくれます。
(昔のアイマスライブはハコが小さかったから演者がよく客席と会話してたっけなあ……)
ぶっちゃけて言うと、中の人が裏にいます。そしてアドリブで会話しますし、それに合わせてキャラクターが動きます。

これがもう本当に衝撃的なんです。

私は前々からアイマスライブはみんなで『偽物という本物』を作るものだと思っていて、スタッフと演者と観客が合意の上で「アイドルマスター」という虚構を現実に顕現させるのがライブだと考えていました。
それがもう、虚構を作るどころか『本当の本物』が生まれてしまった。これは一種の完成形ですよ。

割とね、最初にパッと3Dモデルのアイドルが出てきたときは「裏が透ける画面でゲームの映像を見ている」だけに感じるんですよ。
それが意外なことに、だんだん現実との境界が曖昧になってくる。手を伸ばせばアイドルと触れ合えるんじゃないか、そんな気になる。
そんな感情がトークパートで完成するわけですよ。アドリブの会話にモーションを合わせるスタッフさんも凄い。
「あそこには雪歩の映像だけがあって、裏で浅倉杏美が声を当てている」という現実は消え去り、「萩原雪歩がそこにいる」としか認識できなくなる。
この魔力はやはり実際に行った人間にしか分からないと思います。
分かる人には『シャロン・アップル』の一言だけで全部伝わると思いますがアレです。

ライブ構成としては主演のソロは前半後半でフル1曲ずつ、それ以外は765ASでのゲームVerメドレー、間にMCという形。
私が行った回は「Impervious Resolution」(ライブでも歌ったことない初披露!!!!!)と「First Step」でした。率直に言って死ぬ。(死んだ)
アイマスの高齢化問題への解決策として一つの道筋が見えたとともに、次世代オタクライブの形をひと足早く体験したような素晴らしい時間でした。


で、ここからが問題点なんですが。
・高い
フルライブなみの6300円は1イベントとしてはかなり高額。ちなみにイープラのクソ手数料込みで7000円超えました。
VR THEATERは全てこの価格帯のようですが、内容の分からないイベントにこの価格を突っ込むのは勇気がいるでしょう。
一度参加してみると、値段相応の内容であることは分かりますが……。

・短い
内容が全部で1時間しかありません。6300円出して1時間はちょっと、ねえ?
中の人を踊らせるより省力化できるはずなので、せめて曲はゲームVerじゃなくてM@STER Verにしてほしかった。
サイリウムを切り替えるのも大変なので。

・3Dモデルが前後に移動できない
前後に動くモーションがあってもまるで前後に移動してないのが分かるのが辛いw
アイドル同士ですれ違うときも明らかに座標が被っているんですよね。
これは技術の進歩を待つしかなさそうですが。

・プロデューサー呼びはいらない
これは多分設定が定まってないからだと思うんですが、ステージ上のアイドルが客席に向かって「プロデューサー」と呼びかけるのは明らかに不自然でしょう。
俺たちは「萩原雪歩」のライブを見に来たファンのはずだ。プロデューサーという偽りの職業を脱ぎ捨ててただのいちファンになりたい。なりたかった。


……とまあ、まだまだ前途多難な感じですが、その一方でアイマスの未来はここにあると感じました。
是非ともみんなでお金を落としてMR ST@GEを未来に繋げましょう!
それでは。