話題の映画『天気の子』見てきました。
俺たちの新海誠が帰ってきた!ってのもあるけど、昔の新海より商売っ気のある絶妙なグッドエンドが合わさってとても爽快な内容でした。
全てのセカイ系はここにひれ伏せ。
オタク的には君の名はより好きになると思うので、是非ともみんなに見てほしい作品ですね。


(以下ネタバレ)

まず声を大にして言いたいのは、

天気の子は完全無欠のパーフェクトハッピーエンドです!!!!!


「天気の子って前作と違ってハッピーエンドではないよね?」
見る前のネタバレ感想でも言われてたし、なんなら劇場でもそんな会話をいくつか耳にしました。

オイオイ馬鹿を言うんじゃないよと。
「女の子を助けて、誰も犠牲にならなくて、日常がとりあえず続けていく」ってなったらもう十分だろ!!!!
東京が沈んだくらいがなんだ!!地表の70%以上は海面なんだぞ!今更1%増えたくらいで!

しかしながらこんな00年代エロゲ直球みたいなシナリオをわんさか読んできたオタクと一般人で感想が違うのは仕方ないのかもしれない。
ただ、セカイのために女の子を犠牲にしたり、女の子のためにセカイを犠牲にしたことがあるかどうか、それだけなんだよ。
それだけで天気の子の受け止め方は180度変わる。

新海誠の優れているところは、セカイのあり方が変わってしまったことを「設定で」2人のせいにしなかったこと。
本人たちがそう思い込んで『共犯者』となったところがエモで、でも自然は人間がコントロールできるようなものではないというフォローも入っていて、どっちにも落とし込めるのがエンタメとして優れている。
しかもそこに住む人間は普通に変容したセカイを受け入れて生活しているところがイイんだ。
これはまさにセカイ系でありながらセカイ系を終わらせる物語である。
もちろん色々大変なことはあっただろうけど、人間はそんなに弱い生き物じゃない。
その確信は自分の中にもあって、それを肯定する作品はすごく好きだ。

映像美や音楽は所詮形而下の要素に過ぎない。
オタクどもがかつて好んで食してきた泣きゲー的シナリオが、装いを整えてやればリア充どもが食いつくネタだと世間に判別されるのは痛快極まりない。
激モテ小学生男子とラブホの風呂に一緒に入るのがフェチの監督だぞ、こいつはw










男はみんな「主人公が女の子のために走り出して、それを無理解な大人が力づくで止めようと立ちはだかるのをタックルで割り込みたい」願望を持つのだ。
それでは。