台風が来てソシャゲしかやることなかったので、お供に以前フォロワーさんに勧められた『ゾンビランドサガ』を意を決して見てみたら面白かったという話。
どうして意を決する必要があったかというと、僕がゾンビもの好きだからですね。
ゾンビ映画とかゾンビ漫画とか、マニアに比べたら全然少ないですが、たまに摂取するくらいには好きです。

つまりですね、ゾンビランドサガの1話は見たんです。

知ってる人は知ってると思いますが、ゾンサガは放送前のPVでアイドルものであることを隠し普通のゾンビ作品であるかのように装って、第1話で視聴者を驚かせたわけです。
もうお分かりですね?

ゾンビが好きな人の期待を裏切ったんですよコイツは。

ええ驚きましたとも。ゾンビ作品見たくてテレビつけたら宮野真守オンザステージ!!
こっちゃ人が苦しみながら死んでいくパニック映像が見たかったつーの!!!!!日常の終焉!死の連鎖!恐怖と疑心暗鬼に振り回される民衆!圧倒的数で蹂躙する不死者ども!その中を生き抜く人々の刹那の煌めき!
まあゾンビ作品なんて永遠のB級、好きな人なんて絶対的マイナーなんで、ヒットを狙うならゾンビものなんて普通やりませんわな。しかもアニメオリジナル企画で。わっはっは。

……というわけで怒り心頭ぷんすこぷんになった僕はゾンサガブームから完全に目を背け、TLに流れてくるネタバレを見つつも心を閉ざして引きこもっていたのです。
まるでゾンビも人間も寄せ付けず立てこもる銃砲店の狂った店主みたいに。

最終回が終わるまで僕の安田講堂占拠は続いていたんですが、ついに突入した機動隊が手にしていたものそれは巽幸太郎にまつわる重大な伏線でした。


さくらの同級生!?

彼女の夢を叶えるためにゾンビィに!?

ハイテンションキャラは仮面!?

そのことをさくらにも悟らせないようにしてる!?




Oh……そゆの、大好物です……(マシンガンの雨を浴びながらゆっくりと倒れる)



はい陥落。もうダメ、そういう男の執念たまらなく好きなの!ゾンビと同じくらい!
ってゆーかCV宮野でその性格、おい!それってYO!シュタインズゲートのオカリンじゃんか!アッアッアッアッ(10周年おめでとうございます)
あーダメダメ好きすぎて死んじゃう。
ってか巽幸太郎ってCV宮野の時点で卑怯だよね?めっちゃウザいのにギリギリ許せる絶妙なラインを死守するのは宮野真守しかできない芸当だよ。
あんなの嫌いになれるオタクいないじゃん。ちっくしょうナーフしろ。

ゾンサガを拒絶していた僕の天の岩戸を開いたのはアイドルの誰でもなくプロデューサーでした。(タイトル)
まとまった時間が取れず毎期のアニメ消化に追われて先延ばしにしている内に今に至ったという感じです。

感想としては、文句なしの傑作ですね。アニメとして傑作。評判がいいのも頷けます。
減点方式でも70点、加点方式なら1万点くらい取る安定さとキワモノさを兼ね備えてる。すごい。
基本はスラップスティックであり、間違いなくアイドルものであり、ミステリであり、SF的でもある。
生きた時代が少しずつ違う人間が一堂に会するとどうなるのか(しかもゾンビとして蘇って)を、単なるキャラ付けだけに終わらせていない。
サキやリリィみたいに「自分が死んだことで起こしてしまった問題のツケを生き返った本人がどう払うか」なんて普通のアイドル作品ではもちろん描けない。
卑怯なまでにネタが豊富な作品だ。
それ故にジャンル・アイドルアニメに並べていいものか迷うのだが(個人的にはスラップスティックかミステリだと思う)、アイドルにフォーカスした話も実に見事など直球であり、マスターなアイドルのプロデューサーとしても脚本に舌を巻いた。
ゾンビアイドルというネタ先行の設定に見せかけて、アイドルたちが抱える悩みはストレートで、しかし解決策は魔球トルネードカーブで打者を吹っ飛ばす。
ゾンサガでしかありえない結末。まさに這ってでも生きようとする力強さがそこにあった。

2話のラップ対決が一番好きなシーンで本渡楓の演技力が最高すぎるんだが、7話で落雷食らっても帯電しながら歌いだして(ゾンビィだから大丈夫!)声にEDMみたいなエフェクトかかって指からビーム出したところで、スタッフの頭の悪さ加減に思わずスタンディングオベーション。
やっぱりゾンビ作品だこれ!(テノヒラクルー

数々の謎をほとんど残したまま1期を終えているので、2期が始まる前に追いつけたのは僥倖としか言いようがない。
もうアイドルものはお腹いっぱいだよと思ってる人、これ見た目ケーキだけど味はラーメンだから!まったく別物だと思ってぜひ一度見てほしい。