本文の前に、未視聴地域のプロデューサーさん向けの一口感想。

あるプロデューサーと、アイドルたちと、ファンとを繋ぐ絆。
いっぱいの気持ちが生み出す魔法。
ゲームではやれなかった、「見たかった話」を見事に描いてくれました。
Cast a special spell on me!

ネタバレ防止のために本文は続きに格納します。
第十八話「たくさんの、いっぱい」

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アバンは、『七彩(なないろ)ボタン』のダンス練習をする竜宮小町から。
1,2,1・2・3のテンポよいカットからの曲入りがいきなり引きつけます。
そしておちり・指先・おっぱいのサービスカットw
しかし鬼軍曹・秋月Pの徹底的な指導にフラフラの伊織、あずさ、亜美。
口を尖らせた亜美の顔がちゃんと鏡で反転しています。

今話で頻出する要素は「鏡」
鏡とは虚像を映すもの。もう一人の自分。それすなわち、アイドルという存在のメタファーである。
虚像でありながら、時に人は鏡像の方が真実だと錯覚することもある。
そして、幾多の物語に描かれた「鏡の向こうの世界」。
虚像の自分が立つ場所、アイドルとしての世界、華やかなステージ。
その鏡に映る者、映らない者。
そういった視点で見ると、今回はより一層面白いと思います。

そして、伊織たちを鏡に映し律子を鏡の前に立たせることによって、顔は同じ方向を向いているのに互いに向き合っている場面を表現するという面白いカットは横山彰利氏のコンテ。
魚眼や広角など、実際にカメラを向けて撮っているような演出が独特ですね。
やたらアイドルのイケメン度や顔芸が増す作画は9話と同じく河合拓也作監によるものw


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伊織にポーズを指導するために自分でビシッとキメてみせる律子。
流石元アイドル!・・・しかし、中腰が長く持たずバランスを崩してしまう。嗚呼、元アイドル。

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猛練習をこっそり覗く春香・真・千早。
ドア開きトーテムポールはお約束中のお約束だが、アニマスではこういうベタにアニメチックな構図は逆に珍しい気がするw
そこへ千早の携帯電話に着信が。先週のことを考えるに、また「千草」なる人物からだろうか。
硬い声で通話に応じる千早。「何?今仕事中だから・・・」と嘘をついてまで話を切り上げようとする。
千早には何の話か聞かなくても分かるくらい、何度も聞かされた話なのでしょう。おそらく、この話の内容が次の千早回の主題にかかってくるかと。
そしてまたまたそんな千早を見つめる春香さん。フラグ立て過ぎでしょうw


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練習を終えて事務所でぐったりの3人。ついつい鬼軍曹への不満がこぼれます。
当然しっかり聞いている律子。貴音が先に後退っているのが面白いw
鬼軍曹のオーラは貴音を退かせるほどのものか。
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伊織と亜美が不満をもらして、律子が怒って、あずささんが「あらあら」と仲裁に入る。これが竜宮小町のお約束。仲の良さの証。
「練習で100%が出せないで、お客さんの前でそれ以上が出せるわけないでしょう!?練習は厳しく!」と律子。ごもっともである。
ちなみに今回の壁文字は「精進」。あるのみです。


765プロの人気が高まれば、元々人気のある竜宮小町にさらに人気が出るのは当然の原理。
シークレットライブを控えてファンの熱もますますヒートアップである。
・・・しかしこんなに大量にファンレターを出してくれるなんて、この世界のファンは筆まめだなぁ。

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そのファンレターの山から、バネPが拾い上げたのは何と律子の写真。ポニテ!ポニテ!
送り主は律子のアイドル時代からのファンで、何と今は竜宮小町を応援してくれているらしい。
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いくらアイドル業に関わっているとは言え、一線を引けば大抵のファンは離れて新しいアイドルに目移りしてしまうものである。ファンの鑑だ。照れる律子が可愛いっ。
しかし、応援してくれる気持ちは受け取りながらも、律子は複雑な表情。
「おやおやぁ?その顔は、アイドルに復帰したくなって来たかな〜?」という亜美のツッコミには「馬鹿言ってんじゃないの!」と一蹴する。はてさて。

体調が悪いので先に上がると言うあずささんに、さっきまで息巻いてた律子は途端に表情を変え、アレコレと母親のような心配を見せる。
どんなに練習には厳しかろうとも、律子の優しい心根が分かる一瞬だ。
しかし律子の心配むなしく、翌日あずささんがおたふく風邪にかかっていることが判明してしまう。
ワクチン接種が義務付けられている日本で、しかも子供の病気であるおたふく風邪にかかるのが何ともあずささんらしい。
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しかしアイドルにこの顔させることはないだろwww


当然こんな状態ではあずささんはライブに参加することはできない。
律子は伊織と亜美だけでライブを行う決断を下した。
そしてステージリハ、伊織と亜美は冒頭で猛特訓していたはずの七彩ボタンで派手に衝突してしまう。
「二人共、怪我なかった?どうしたの?」と先に心配から入るのが律子。
聞けば、あずさの抜けた空間の穴を埋めるために2人で頑張った結果のようだ。
ただ与えられた分の役割をこなすのではなく、ファンに最良のパフォーマンスを見せることを考えて、精一杯のアレンジをする。ああ、この子たちは本当に「アイドル」になったんだなぁ・・・(ノД`)
しかしあずささんは色んな意味でビッグ。亜美と伊織だけではカバーしきれない。
と、ここで密かな人気キャラ、ジブリダンスの先生再登場。こういう再登板は嬉しいね。ジブリ歌の先生もカムバック!

「あずさの代わりに、1人代役を入れればいいんじゃない?」という伊織の提案。
だがライブまではあと4日。零から叩きこむ時間はない。
必要なのは、少なくとも歌と振りを全部覚えていて、
ステージに立った経験があって、
スケジュールも合わせられて、
竜宮小町のことは裏の裏まで知り尽くして(必要か?w)いる人。
その条件に該当するのは、この世でただ一人。
そう、秋月律子である。


伊織と亜美に詰め寄られせがまれて、断りきれない律子。
悩みを抱えたまま事務所でセットリストの修正をするも、2人だけではセットリストも上手く組めない。
元のセットリストは綺麗に3人順繰りでバランスよく組まれているのは一目瞭然。
「L<>R」「乙女心盗んで!」などファミソンシリーズの曲がしっかり入っているのもニヤリ。
さらにクライマックスに名曲「隣に…」を入れている辺り、律子の本気度が伺えます。

真が表紙?の雑誌を読んでいたバネPがプロデューサー業務引き継ぐぞ、と持ちかけますが律子は焦り気味に断ります。
そう言えば12話でバネPは律子に業務を引き継いでもらっていましたね。
互いに助け助けられつつ、です。ここで事務所にいるメンバーが美希というのも、実によい。
しかし9人のアイドルの面倒を見ながら、さらに短期間とは言え竜宮小町も引き受けるとあっさり言えるあたり、バネP敏腕すぎじゃありませんかねw

美希が聞いていたのは新曲でしょうか?大体覚えたとあっさり言ってのける美希に、律子はあずささんの代わりに竜宮小町のライブに出ないかと持ちかけます。
確かに美希なら4日で歌と振りを覚えるのも不可能ではないでしょう。
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「ほら、前にも竜宮に入りたいって――」
言ってから、律子は自分がとても失礼なことを言ってしまったことに気づきました。
すぐに自分で気付ける聡明さもありながら、思わずそんな言葉が出てしまうほど、余裕が無い。
その言葉を聞いて美希は、しかし怒るでもなく喜ぶでもなく、ちゃんとその意味を考えた上で「やってもいいよ」と返すのでした。
お、大人になりやがって・・・(´;ω;`)
「でも・・・ミキ的には律子、さんがやったほうがいいと思う」
「ミキが入るより、律子、さんが入ったほうが、もっと竜宮小町だって思うから」
まるで全てを見通すような美希の感性。

美希が帰った後、律子はしばらく考えこんで、ポツリとバネPに本音を告白します。
「私、プロデューサーになったとき、中途半端なことはやめようって決めたんです」
「アイドルと兼業みたいな、いい加減なことはしたくない、って・・・」
それが律子の真剣な気持ち。
だからこそ今までプロデューサー業に心から打ち込めたし、ここでアイドルをやってしまうのは竜宮小町を蔑ろにするのではないかと思った。
律子Pとして初めての、本当に大切なユニットだからこそ、蔑ろになんかしたくない。
その想いこそが、律子に決断を躊躇わせていた。
なら、「アイドル」としての、その背中をそっと押してやるのがプロデューサーの役目。
「プロデューサーとして考えたら、いいんじゃないかな」
「竜宮小町」のライブを成功させる助っ人に最も相応しい人物は律子本人しかいない。それがプロデューサーとして考えた最良の判断なら、決して「竜宮小町」を蔑ろにすることなんかじゃない。
バネPは、そう律子を諭すのでした。


ここでちょっと雑話。
律子がそもそもアイドルになったきっかけは複雑なのである。
元々はアイドルマネージングを学ぶために765プロの事務として入社した律子だが、人材不足のためにアイドルとしてデビューすることとなる。
しかし経営をまるで顧みない前社長現会長がティン!ときたアイドルを次々と引き入れたため経営は悪化。アイドルの管理もままならなくなり、再び人材不足のため今度はプロデューサーに転向する。
律子がアイドルをやっていたのはあくまで後学のためであった。
そのせいか、アイドルとしての自分の魅力には人一倍自信がない。下手をするとあの雪歩以上に自己評価が低い。
お別れコンサートで「アイドルに向いている!」と答えて爆沈したプロデューサーは大勢いることだろうw
本来なら、今の律子は自分の望む道に軌道修正したとも言える。
だけど、アイドルとしてステージに立つ感動を正しく理解しているからこそ、その憧れも心の中に秘めているのではないだろうか?
もし律子が完全にアイドルを諦めていたなら、今回律子がステージに立つことは無かったと、そんな風に思うのだ。


さて、バネPの後押しもあってようやくステージに立つ決意をした律子。
伊織・亜美と練習を始めますが・・・しばらくステージを離れていたブランクは大きく、まったくダンスを合わせることが出来ません。
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仕返しとばかりに猛特訓を課す伊織と亜美。楽しそうですw

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何やってんだコレw


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Aパートの伊織と同じように事務所で倒れこむ律子。
「そもそも、私があずささんの代わりにステージに立とうなんて・・・」
と早速穴掘って埋まりそう。
そこへ、あずささんから電話がかかってきました。
ステージに立てず、律子に迷惑を掛けたことを謝罪するあずささん。そして、
「でも私、こんな事言ったら怒られそうですけど・・・ちょっと嬉しいんです。律子さんが私の代わりに、ライブに出てくれることが」
「やっぱり、伊織ちゃんと亜美ちゃんと、私と律子さん。4人で竜宮小町ですものね
それは、765プロとしてだけでなく、竜宮小町の4人だけが持つ特別な絆。
3人がピンチになったとき、助けに来てくれたのが外部の誰かではなく、律子であったことが嬉しい。
律子と同じくらい、あずささんも竜宮小町を大切に思っているからこそ。
竜宮小町の持つ四ツ葉のマークは、誰一人が欠けても完成しない4人のチームの証。
律子がステージに立つことは、決してその絆を蔑ろにするのではなく、むしろ強くするものだという証拠。
「私、頑張りますから。ライブの方は任せてください」
律子の目に火が灯る。


練習の末、七彩ボタンの振りを完璧に合わせられるようになった律子。
初代ではダンス能力最強の万能型だったことを思い出す一瞬である。
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その直後の、体力が続かず仰向けに倒れる律子もまた、初代のコミュを思い出す描写だw
一緒に練習している伊織と亜美が平気そうなあたり、やはり若さ現役アイドルとの体力の差までは埋め切れていない。

なし崩し的にライブのスタートは律子のソロということで決まってしまう。
歌いたい曲ある?と亜美に訊かれても、誰も自分の歌なんて知らないから、と拒否しようとする律子。
だが、思い当たる節があったらしく、口ごもった瞬間にそれに決められてしまった。
実際には”もし歌うならこれ”という曲のようだが、鬼軍曹もこうなっては形無しであるw

続くゲネプロの日。亜美のおちりアピールハンパない( ゚д゚)
律子のプリンセスメロディは髪型が昔のエビフライに変化。偶然とは思うが、今話に誂えたような奇跡の偶然である。ちなみにプリンセスメロディにはエビフライの方が似合うと思う。
背景も七色のボタンが降り注ぐ映像も実に芸コマ。

しっかりと歌と振りを決めてみせる律子だったが、ふと、そのステージの広さを実感した途端、動きが止まってしまう。
竜宮小町の人気、期待、ライブハウスを埋め尽くす多くのファンと歓声。
いつもステージ袖で見てきたからこそ分かる、その熱量。しかしそれは自分に向けられたものではない。アイドル時代の律子も味わったことのない、未知の感覚。
ピンクと、黄色と、紫の光の波は、応援が自分に向けられたものではないことを一層思い知らされる。
呆然とする律子だが、一瞬だけ緑の光の幻視した。
と、そこでバネPの手によって現実に引き戻される。この辺のカット上手いなぁ。


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ゲネプロの後も、律子は完璧だったはずの七彩ボタンの練習を一人公園で続けていた。
律子のライブに賭ける想いが尋常ではないことを思い知らされる。
そこに訪れる小鳥さん。貴重な私服姿である。小鳥さんもまた、アイドルとしてステージに立つ律子を他のアイドルと分け隔てなく心配し、様子を見に来たのだ。
そんな小鳥さんに、伊織・亜美・あずささんが自分のアイドル時代よりずっと先を走っていることを実感し、そんな彼女たちと同じステージに立つことの不安を吐露する律子だった。
ことりつこの事務コンビも、またよしである。


一方、裏でなにやら企んでいる伊織・亜美とあずささん。
ファミレスでボックス席なのに並んで座るのって女の子っぽくて非常にグッド。
推測するに、亜美はハンバーグセットとパフェ、伊織はオムライスとパフェだろうか。食い過ぎである。
食後に伊織は当然オレンジジュース、亜美は水?ジュースだとしてもストローは使わない男らしさw


翌日。いよいよ迎えたライブ当日。
多数のお客さんを前に、俄然やる気が上がる伊織と亜美。シークレットライブぐらいのハコなら慣れたもの、といったところか。
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伊織、亜美と違ってガチガチに緊張している律子。「メチャクチャ帰りたい」その気持ち分かります・・・。

先に伊織と亜美が舞台に出て、ファンにあずささんの欠場を伝えます。
その代わりに、あずささんからビデオレターが。律子にとってもサプライズとなりました。
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ライブ会場には行けなくても、出来るだけの気持ちはファンに伝えたい。自発的にこういうことが出来るのも、プロの証。流石にあの顔はファンには見せられませんがw

あずささんからの紹介で、シークレットスペシャルゲストの登場!
期待を煽る亜美と伊織に、ますますプレッシャーを感じる律子。しかし、
「その人は、竜宮小町になくてはならない大事な人」
「怒ると超怖かったりするけど、いつも亜美たちのこと、すっごく考えてくれてるんだ」
「私たちが、今ここに入られるのは、その人が支えてくれたから。ずっと一緒にやってきた、大切な仲間です」
いつもどんなに厳しくても、例え文句ばかりで口喧嘩が絶えなくても、仲間を大切に思ってくれている気持ちは伝わっていた。
舞台の上だからこそ言える、嘘偽りのない本音。
それは、緊張で固まっている律子への、2人からのエールだったのかもしれません。

その気持ちを受け取って舞台に歩み出る律子ですが・・・緊張で体はガチガチのまま。
観客席を見ても、シークレットである自分を応援するために来てくれた人はいない。
初めて見るアイドルを驚きの眼差しで見上げる、他の3人のファンばかり。
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まさに、アウェイ。地の光はすべて敵。
声は上ずり、手足も震える。そんな中、律子は持ち歌である「いっぱいいっぱい」を歌い出します。
アイドル時代に初めての単独ミニライブで歌った、最初の曲。
あの時も緊張で震えていたけれど、この歌で観客が乗ってくれたから、最後まで歌い通せた。
だから、同じ願いを託し、律子はこの歌を1曲目に選んだ。

――律子の目に、会場の反対側に過去の鏡像が浮かび上がります。
このステージとは比べ物にならない小さなハコだったけど、自分を応援する緑のサイリウムが『精一杯』振られていた。
あの時のファンはここにはいないけど、せめて『精一杯』――

返ってこないコールを覚悟してサビに臨んだ瞬間。
律子の耳に、目に、飛び込んできたものは。


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「いっぱい!いっぱい!」のコールと、『今の律子』に向けて振られる緑のサイリウム。
幻ではない。確かに、間違いなく、秋月律子を全力を応援するファンの一群の姿がそこにありました。
これこそが伊織と亜美、、そしてバネPの計らい。
律子のファンであるプチピーマン氏に声を掛け、バネPの用意した後方席に同じ律子ファンを集めて連れてきてもらったのだ。
その数は全体を見れば少ないかもしれない。しかし、間違いなく『いっぱい』のファンでした。
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にわかに、会場全体が鮮やかな緑に包まれた。それは一瞬の幻である。しかし、律子はファンでない観客が敵などではないことを悟ったのでしょう。
地の光は全て星。アイドルの光を受けて、またアイドルを照らす光。
自分を応援してくれる全てのファンと、観客に向けて。律子の「いっぱいいっぱい」のステージが始まる。

この曲は、タイトル通りいっぱいの想いを律子らしい恋愛テーマに乗せたキュートポップの傑作。
アイマスファンにとっては劇中と同じようにライブの鉄板曲であり、中の人も自身の最高の歌と挙げるほどの名曲。さらに今回のために新たに歌を録り直し、ダンスはモーションキャプチャーに頼らない初の手書き考案となっている。
この歌へ込められたみんなの「いっぱいいっぱい」の想いは、果てしなく大きい。

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一瞬の幻は過ぎ去り、会場の色は元に戻る。しかし、律子はもう恐れることはなかった。
ここで何より注目したいのは、後ろの一群以外にも緑色のサイリウムが僅かに見えることである。
後ろのファンたちに合わせて緑色を出したのだろうか?可能性として無くはないが、おそらく違う。
律子が気づいていなかっただけで、律子のファンはずっとそこにいたのだ。
律子がプロデューサーになったことも知っていて竜宮小町を応援していたプチピーマン氏のように。どんなライブでも、『竜宮小町』を応援するときにはファンの誇りとして緑のサイリウムを一緒に持ち歩いている奴らが。


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全てが終わり、誰もいなくなったステージで余韻に浸るように立ち尽くす律子。
ライトの落ちた薄暗い舞台で、律子はバネPに決意を語りました。
アイドルとして全力で最高の舞台を楽しめたからこそ、プロデューサーとして頑張ると。
光を浴びるのは亜美や伊織、765プロのアイドルたちの仕事。今は、彼女たちをもっともっと輝かせたい。それが嘘偽りのない律子の気持ち。
・・・でも、未来のことは誰にもわからない。
輝くステージに、竜宮小町と一緒に立ちたいと願う日が来るかも知れない。
「もしも私が、やっぱりステージが忘れられない、アイドルに復帰します、ってなっちゃったら・・・」

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「その時はプロデュース、お願いしますね?」
いつでも。


そして戻る日常。
練習の苦労を思い出した律子が少しは手加減してくれるように・・・なるはずもなく、今まで以上の鬼軍曹となっていましたw
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それは、竜宮小町ならトップアイドルになれると信じているから。
そう言われては、伊織と亜美も文句を言ってばかりもいられません。
最後のヤケクソ気味の「うぇ〜い!」が、アバンとまったく違う音になっているのが凄い。
竜宮小町もまた、トラブルを乗り越えて絆が深まった様子で締め。


さて、冒頭で取り上げた通り、今話でやたら印象的に使われた『鏡』。
世界で一番有名な鏡と言えば、「鏡よ、鏡」のフレーズでお馴染みの『魔法の鏡』。
という訳で(かどうかは知らないけどw)、EDはもちろん「魔法をかけて!」。
アーケードではある理由から一番使用回数が多いと言われたボーカル曲ですw
恋に恋する乙女の気持ちを魔法に準えた、律子そのものと言ってもいいキュンポップ。作詞作曲はあの神前暁氏。
いつもは普通の女の子も、魔法でアイドルに変身するのです(キリッ
魔法をかけてと言われたら、応と答えるのがプロデューサーの務め。

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あなたこみっくパーティにいましたよね

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メガネメガネ

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ランジェリーショップに連れていかれそうな従兄弟を発見。でも助けないw

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EDコンテは再び祐佑さんでした。


いやはや、今回はとてもすっきりしたお話でした。961プロがいないから?いやいやそんなまさか・・・。
竜宮小町という要素を活かしつつ、全体のストーリーに調和させた秀逸な成長物語。さすが錦織名監督である。
特に久々のダンス回で満足度200%。いっぱいいっぱいの素晴らしさは言うに及ばず、途切れ途切れではあったが七彩ボタンのダンスも驚くほど綺麗に作り上げられていた。
最終回あたりにやるであろう次のライブでは、その全貌を見ることができるかな?

そしてもう一つ。律子が小鳥に語った「自分のずっと先を走る竜宮小町と同じステージに立つ不安」。どこかで聞いた覚えがないだろうか。
そう、13話での9人のアイドル達である。(この9人を一括りにできるいい呼称ないですかねw)
彼女たちはあのきらめくステージを乗り越えて、竜宮小町と同じ位置に来ることができた。
では今回の律子はどうだっただろうか?――答えは、言わずもがなである。
18話は、律子のために用意された自分REST@RT。
アイドルとして765プロ13名が並び立ち、そして律子はプロデューサーとしても一歩成長した。
成長した律子を、律子を支えた3人を、再びプロデュース出来る日が来ることを切に願う。


さて次回予告。
ついに来ました貴音回!アイドル個人回では大トリです。
そして再び961プロ暗躍の予感。黒井社長の部屋にいたのは悪徳記者かな?
四条貴音の弱みを調べろ!→確かに尾行したはず何故か記憶がないオチと見た(ぇ

でもって次回の黒井社長一人遊びシリーズは囲碁確定。果たしてどんな宇宙ルールが飛び出すのかw

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次回、「雲間に隠れる月の如く」

お墓に水風船を供えていたのは千早か・・・ん、あれ?まさか春香さんが一緒にry
それでは。